医師と専門スタッフの連携で
健康寿命を延ばすための整形外科診療
十日市場整形外科内科リハビリテーションクリニック
(横浜市緑区/十日市場駅)
最終更新日:2026/07/31
- 保険診療
骨折などの外傷、さまざまな痛み、膝関節や股関節といった変形性関節症、骨粗しょう症の治療など、整形外科の診療領域は幅広い。子育て世代も多いエリアにある「十日市場整形外科内科リハビリテーションクリニック」は、整形外科、内科、リハビリテーション科を標榜し、小さな子どもから、現役世代、高齢者まで多くの患者が訪れるクリニックだ。医師と理学療法士をはじめとする専門スタッフが連携しながら、治療やリハビリに注力しているのが特徴だ。そこで、小林誠院長に、同院の診療の特徴について話を聞いた。小林院長は、大学病院や基幹病院で幅広い整形外科診療に携わり、特に骨折の治療で豊富な知見を持つ。患者の負担を考え、治療後の生活の質にも配慮して、健康寿命の延伸をめざす同院の整形外科診療について教えてもらった。
(取材日2026年7月10日)
目次
経験豊かな整形外科医と理学療法士ら専門スタッフが連携。痛みや骨折の治療に注力し健康寿命の延伸をめざす
- Q早く日常生活に戻るための骨折治療に注力されているそうですね。
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A
▲生活背景にも耳を傾けながら、わかりやすい説明を心がける院長
骨折の場合、骨が完全にくっつくまで固定していると関節が固くなってしまい、そこからリハビリを始めると、全体的な回復に時間がかかります。私はこの二十数年間、骨折治療を専門としてきましたので、経験上、骨折の部位や状態によって関節はどのぐらいの時期から、どのように動かしていいかを把握しています。そこで骨折からの時間経過、エックス線検査の所見や身体所見を参考に、今はどこまで動かしてもいいかということを判断。早期にリハビリを開始して、理学療法士と連携し、できるだけ早く日常生活や仕事に復帰できるように機能の回復をサポートしています。折れた骨が十分癒合する時期と関節の動きが元に戻る時期が近くなるのが理想です。
- Qこちらで行っているリハビリについて教えてください。
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A
▲理学療法士と連携したリハビリテーションを実施
当院には、多くの理学療法士、柔道整復師も在籍しています。整形外科医とリハビリスタッフが連携し、ほとんどの症例に対してリハビリを行っています。というのも、痛みは薬物治療だけで解決することは少なく、リハビリを組み合わせることが必要だと考えています。特に痛みに対しては、関節を動かしたり筋肉をほぐしたりといった理学療法士による徒手療法が有用だと考えています。また、医師よりもリハビリスタッフのほうが患者さんと接する時間が長く、症状の変化や患者さんの要望を把握しやすいので、医師はリハビリスタッフからフィードバックを受け、必要に応じて治療を追加するなど、密に連携することで早期の回復をめざします。
- Q骨折を招く恐れがある骨粗しょう症について教えてください。
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A
▲骨粗しょう症の早期発見・治療につなげる骨密度測定装置
骨粗しょう症は、骨の量や質が低下して骨がもろくなり、骨折しやすくなる病気です。自覚症状がないため、気づかないうちに進行してしまい、重度の骨折によって寝たきりになることもあります。骨粗しょう症の予防や早期発見のためには、定期的に骨の強さを調べる骨密度検査を受けることが必要です。当院では、先進のDEXA(デキサ)法のエックス線骨密度測定器を導入し、腰椎と大腿骨の骨密度を測定して診断を行います。そして、症状や患者さんの生活環境にも配慮して、骨吸収を少なくするための骨吸収抑制薬、骨形成促進薬、ホルモン剤やビタミン剤などによる薬物治療のほか、運動や生活習慣の指導を行っています。
- Q膝や股関節などの変形性関節症の診療についても教えてください。
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A
▲骨や関節の模型を活用し、病状や治療方針を視覚的に説明する
変形性関節症は、膝関節や股関節の軟骨が擦り減り、骨同士がぶつかって痛みや変形が起こる病気です。エックス線検査などに基づき、薬物治療とリハビリを行い、それでも症状が改善しない場合には手術を検討します。最近は、比較的容易に人工関節手術を提案する傾向がありますが、すべての患者さんに手術が必要となるわけではありませんし、エックス線検査の所見だけで手術をするべきかどうかわかるものではありません。私は、薬物治療やリハビリを行っても痛みが改善せず、日常生活に支障を来す場合に手術を検討するべきだと考えています。患者さんにも、手術は最後の手段であることを理解していただきたいと思っています。
- Q健康寿命を延ばすためには、どうしたらいいのでしょうか。
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A
▲患者の将来を見据えた診療に力を注ぐ
骨や関節、筋肉など運動器が衰えると、立ったり歩いたりする機能が低下するロコモティブシンドロームを招く恐れがあります。これを放置すると、将来寝たきりや要介護の状態になるリスクが高まるので、健康寿命を延ばすためには、早期に予防し、進行を防ぐための対策を講じることが必要です。ロコモティブシンドロームの原因は、加齢や運動不足による筋力・体のバランス能力の低下、骨粗しょう症や変形性膝関節症などの骨や関節の病気による筋力や機能の低下が考えられます。筋力や機能が低下すると疲れるので運動しなくなり、さらに筋力が低下して症状が進行していきます。運動器が衰える前に適切な運動習慣をつけることが大切です。

