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生活の場で、患者と家族を支える
訪問診療の流れ

うつぐみ在宅クリニック

(横須賀市/北久里浜駅)

最終更新日:2026/05/15

うつぐみ在宅クリニック 生活の場で、患者と家族を支える 訪問診療の流れ うつぐみ在宅クリニック 生活の場で、患者と家族を支える 訪問診療の流れ
  • 保険診療

歩行が不自由になった高齢者や、がんの終末期の患者、在宅で療養生活を送る難病患者や障害者など、通院が難しくなった人を対象とするのが、在宅医療だ。一般に在宅医療には、定期的に自宅や高齢者施設を訪れ、健康管理や必要な診療を行う訪問診療と、体調の急変時や緊急時などの往診・電話相談が含まれる。近年、高齢化に伴い、在宅医療を専門とするクリニックや、在宅医療を手がける医師も増えているが、在宅医療はどのような人が対象になるのか、利用するにはどのような手続きが必要なのか、疑問や不安を持つ人も多いようだ。そこで、在宅医療を行う「うつぐみ在宅クリニック」中嶌孝浩院長に、在宅医療の内容や訪問診療の流れを教えてもらった。

(取材日2026年4月21日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q在宅医療はどのような方が対象になるのでしょうか。
A

在宅医療は、1人での通院が難しい患者さんに対して、医師や看護師がご自宅や高齢者施設に直接伺って行う医療サービスで、定期的に行う訪問診療と急変時などに24時間体制で行う往診・電話相談があります。対象となるのは、認知症の進行により外出が難しくなった方や、筋力低下により転倒のリスクが高い方、急性期病院を退院した後もカテーテル管理やインスリン注射、点滴などの医療的ケアが継続して必要な方、難病など進行性の疾患や身体的な障害で専門的な管理を自宅で行いながら生活の質(QOL)を維持したい方、末期がんなどの終末期の痛みや苦しみを和らげるための緩和ケアを受けながら、最期まで自分らしく過ごしたいという方などです。

Q訪問診療では、どのような診療が受けられるのでしょうか?
A

体調管理のための定期的な診察はもちろん、専門的な医療機器を用いた処置まで幅広く対応しています。具体的には、定期診察・健康管理として、血圧・酸素飽和度・体温測定、全身の状態確認などを行います。必要に応じて、採血や尿検査、心電図検査なども行いますし、点滴、床ずれの処置、胃ろうや経鼻胃管といった経管栄養の管理、膀胱留置カテーテル交換、在宅酸素療法を受けている方の管理、がんの痛みや息苦しさを和らげるための緩和ケア、薬の処方なども行います。ご希望により、薬剤師が自宅まで薬を届けてセットする訪問薬剤指導の調整も可能です。こうした対応は、基本的に外来受診と同様にすべて各種健康保険が適用されます。

Q診療の際には、どのようなことを心がけていますか?
A

在宅医療の目的は、病気を治すことだけではありません。患者さんが住み慣れた場所で「どう生きたいか」を形にし、ご家族の介護負担を和らげながら、安心できる療養生活を継続することにあります。当院では、患者さんやご家族としっかり向き合い、その生活背景や価値観を大切にし、できるだけご希望に沿うような医療を提供することを心がけ、患者さんやご家族との信頼関係を築くことも大切にしています。診療とは関係のない日常のお話もするなど、コミュニケーションを大切にした温かい医療を心がけています。またケアマネジャーや訪問看護師をはじめ多職種との連携を重視しているのも特徴です。

検診・治療START!ステップで紹介します

1訪問診療の相談・依頼
うつぐみ在宅クリニック 訪問診療の相談・依頼

ケアマネジャーや訪問看護師を介して、あるいは家族から直接クリニックへ連絡する。入院中の場合は、病院の地域連携室やソーシャルワーカーを通じて相談すると退院から在宅へスムーズに切り替えられる。相談の際は、現在の状態や既往歴、かかりつけ医の有無、普段の生活の様子や食事などについてヒアリングがある。

2医師と家族の面談。診療方針の決定・契約締結
うつぐみ在宅クリニック 医師と家族の面談。診療方針の決定・契約締結

初診に入る前の面談として、医師と家族の話し合いを行う。医師から在宅医療の説明を受け、患者本人や家族の希望や質問なども告げて、定期的な訪問診療の間隔や必要な検査、処置について話し合う。診療方針が決定したら、契約を締結し、初診訪問日を決める。

3初回訪問日。訪問診療の開始
うつぐみ在宅クリニック 初回訪問日。訪問診療の開始

訪問診療の際、患者や家族側での準備は特に必要はない。訪問診療では、体調確認や血液検査、血圧測定、尿検査、心電図などが行われる。必要に応じて薬の処方、点滴、床ずれの処置、胃ろうや経鼻胃管などの経管栄養の管理、膀胱留置カテーテル交換などを行う。同院は薬剤師とも連携しているため、希望によっては訪問薬剤指導を受けられる。

4定期的な訪問と多職種連携
うつぐみ在宅クリニック 定期的な訪問と多職種連携

診療方針に基づき、医師が定期的に訪問し診察や薬の処方を行い、計画的な健康管理を行う。並行してケアマネジャーや訪問看護師と情報を共有し、チームで患者と家族の生活を支える。定期的な訪問診療は月に2回が基本だが、容体が安定している場合などは月に1回ということも可能だ。

5急変時の対応や、患者・家族へのケア
うつぐみ在宅クリニック 急変時の対応や、患者・家族へのケア

患者の急変時には、夜間や休日を問わず、24時間365日体制で往診や電話相談のサービスが受けられる。また、訪問診療時には、医療的なことに限らず、生活や介護、福祉制度の問題も含めて、さまざまなことを相談できる。同院では必要に応じて家族の診療にも対応する。

ドクターからのメッセージ

中嶌 孝浩院長

在宅医療では、住み慣れた環境で診察や検査、処置などを受けられるため、患者さんやご家族の心身の負担を大幅に軽減することへつなげられるのが最大の特徴です。私たちだけでなく、地域のケアマネジャーや訪問看護師、薬剤師など多職種、病院、関係機関などと協力し、生活全体を支えます。「この状態で自宅に来てもらって良いのだろうか?」と迷われることもあるかと思いますが、まずはお気軽にご相談ください。ご本人の病状だけでなく、介護されるご家族のご負担なども含めて、私たちがどのように力になれるかを検討させていただきます。患者さんの体調がとても悪くなったり、ご家族が疲弊されたりする前に、ぜひご相談いただきたいと思います。

中嶌 孝浩院長 うつぐみ在宅クリニック