青柳 暁子 理事長の独自取材記事
岡部こども歯科医院
(八王子市/京王八王子駅)
最終更新日:2026/06/01
八王子の地に1942年に開業した「岡部歯科医院」。祖父・母・娘と3代続く歯科医院を2026年2月にリニューアルし、「岡部こども歯科医院」として小児専門の歯科医院に生まれ変わった。母親の後を継ぎ理事長となった青柳暁子先生は、日本歯科大学卒業後、同大学院で小児歯科を専攻。大学院時代から同院で子どもの歯の診療を担当してきた小児歯科の専門家だ。楽しく通いながら口腔内の健康を守れるような歯科医院をめざし、子ども・保護者との信頼関係を大切にする青柳先生に診療方針を中心に話を聞いた。
(取材日2026年3月17日)
子どもに寄り添う視点で口腔内の健康を守る
リニューアルを機に、子どもを専門に診る歯科医院になったそうですね。

当院は祖父が1942年に開業した歯科医院で、2026年で85年目を迎えます。これまで母が大人を主に、私が子どもを担当していたのですが、リニューアルにあたり私が理事長を引き継ぎ、子ども専用の歯科医院としました。口腔内の健康には幼少期からの生活習慣が重要です。そのため当院では歯の健康を守るための知識や、仕上げ磨き、自分磨きの方法、おやつなどの生活習慣を保護者の方に丁寧にお伝えし、学童期のお子さんにもわかりやすく説明しています。また、いつも保護者の方にはお変わりないですか?困っていることはないですか?とお聞きして、気軽に相談していただけるとうれしいです。子ども専用の歯科医院なので、0歳から中学生までが診療対象となっています。乳歯が生え、永久歯に生え変わる、そんな大人になるまでの歯の成長を見守り、虫歯がなく歯並びも整った健康な口腔内を作るためのお手伝いをさせていただきたいと思っています。
院内のこだわりについて教えてください。
楽しい歯科医院をめざし、内装・外装ともにお子さんが楽しめるデザインにしました。待合室の壁には磁石が入っており、マグネットのおもちゃで遊べます。待ち時間も楽しめるよう、簡単な工作や絵本もご用意。不定期でキッズイベントも開催し、スタッフと工作する時間を設けました。診療後にはカプセルトイやおもちゃをお渡ししています。また、半個室ユニットは虹で遊ぶ動物たちのかわいいデザインで、小さな患者さんを応援。さらに天井にテレビを設置し、楽しみながら治療を受けられるようにしました。保護者の方から、明日歯医者に行くよと言うと「やったー!行きたい!」とお子さんが話していた、と聞くとうれしくなります。当院のロゴは3頭のゾウで、2頭が患者さん親子、向き合う大きなゾウがスタッフと私を表しています。ゾウは周囲が子育てを支える動物であることから、ご家庭とともにお子さんの口の健康を支えたいという想いを込めています。
親御さんにも丁寧な説明をされているそうですね。

親御さんのお話を聞くと、子どもの歯の健康を守りたい方や「自分のように虫歯で困ってほしくない」という方が多いように思います。そこで、最初の頃に子どもの虫歯予防について説明しています。親御さんの予防知識によって、その後の虫歯のなりやすさは変わります。保護者の方には仕上げ磨きの方法をお伝えし、できるだけ笑顔で楽しく磨いていただけたらうれしいです。思うように磨かせてくれないからと怒ってしまうと、小さなお子さんは歯磨きを嫌いになってしまうことがあります。また、口がぽかんと開いたままや舌を前に出して飲み込む癖などにも気づいた場合はお伝えしています。こうした癖は歯並び、発音や全身状態に影響するため、年齢に応じたトレーニングもご案内しています。お子さん一人ひとりに合ったアドバイスができることが当院の強みです。
子どもとの信頼を築き、楽しくトレーニングを行う
診療内容と診療方針はどのようなものですか?

虫歯の予防と治療、小児矯正が主な診療内容で、口周りの筋力を育てるためのお口のトレーニングにも取り組んでいます。特に虫歯予防に力を入れており、歯磨き指導やフッ素の塗布、歯の溝を埋めるシーラントなどを行いながら、一人ひとりの生活習慣や環境に合わせた予防方法をご提案しています。当院では初回は歯を削る治療はせず、お子さんに歯科医院に慣れてもらうことを大切にしています。バキュームについては「お口の中の掃除機だよ」と伝え、お子さんにコップの水を吸い取る体験をしてもらうことで、治療への不安がやわらぐようにと考えています。また、歯を削る治療を行う際には「はじめは1だよ、できたら1、2だよ」などとお話しし、約束通り実践してお子さんに噓をつかないことで信頼関係をつくるようにしています。信頼関係を築くことで、お子さんは治療を頑張ってくれます。
低年齢からの歯科医院受診の重要性について教えてください。
当院は「0さいからのはいしゃさん」です。虫歯予防は低年齢から行ったほうが効果が期待できるので、歯が生えた生後6ヵ月から1歳頃までの来院を勧めています。歯科医院は虫歯になってから行くものと思っている方もいらっしゃいますが、虫歯ができてからの来院では、治療という大きな試練が待っています。治療で歯科医院が苦手になってしまうとその後の予防処置もスムーズに行えないこともあります。低年齢からお子さんにとって手軽な虫歯予防処置のみで通っていただき、歯科医院に慣れ、さらに虫歯ゼロのお口を手に入れてほしいと思っています。
虫歯予防のための「キッズクラブ」とは何ですか?

口腔内の健康をつくるには予防が重要です。キッズクラブは患者さんの口腔内を定期的に検査し、問題があれば早期発見し治療につなげていくもので、当院の患者さんはどなたでも入会できます。具体的には3ヵ月に1度の定期検診、歯磨き指導、フッ素の塗布などですね。定期検診では歯や歯茎のチェックだけでなく、歯並びやお口の癖もチェックします。キッズクラブにご入会いただいた方には「デンタルノート」と「お口の記録アルバム」を差し上げています。デンタルノートには定期健診の度に口腔内の状態やその時にお話した内容を記入し、アルバムには6ヵ月に1度お顔とお口の写真を撮影して入れていきます。歯の写真は普段撮らないと思うので、後で振り返ると楽しいアルバムができあがります。キッズクラブを通して患者さんには虫歯がなく健康な歯茎、きちんと噛める噛み合わせ、舌と口の周りの筋肉の発達を手に入れてほしいと願っています。
大人になるまでに、健康な口と整った歯並びをめざす
スタッフとの連携についてお聞かせください。

当院では受付、歯科助手、歯科衛生士のスタッフが在籍しております。スタッフと私は、より良い医療をお届けするためのチームでありたいと考えています。スタッフは勤続年数も長く、さまざまなかたちで日々私を支えてくれています。子どもへの対応も上手で、診療時には「すごい上手だね、頑張っているね」と優しく声をかけてくれますし、泣いてしまうお子さんへの対応もとても丁寧です。スタッフには、私たちは保護者の方と一緒にお子さんの健やかなお口を育てていくパートナーでありたい、そのためにできることを一緒に考えていこうねと伝えています。
今日までの歩みと、休日の過ごし方を教えてください。
歯科医師をめざしたのは、幼少期から祖父や母が歯科医師として働く姿を見てきたことが大きいです。特に働く女性の姿を体現していた母には憧れ、尊敬していました。私はもともと編み物など細かい作業が好きだったので、この仕事は向いていたようです。大学は母と同じ日本歯科大学に進学しました。さらに同大学大学院で小児歯科を専攻し、修了後は小児歯科学講座で教職に就きました。歯科医師免許取得後から平日は大学院、休日は当院で勤務するスタイルを続け、出産を機に大学を辞し当院勤務に専念しています。休日は娘と過ごす時間を大切にし、一緒に出かけたりします。長女は料理が好きで、次女は手先が器用で細かい物を作るのが得意なので、長女とご飯やお菓子を作ったり、次女とパラコードを編んだりして楽しんでいます。
今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

虫歯になってから歯科医院に行くのではなく、小さい時から予防のために通っていただき、親御さんと一緒にお子さんの歯の健康を守っていけたらと考えていますので、どのようなことでも気軽にご相談いただけるとうれしいです。また行きたいと思えるような歯科医院であり続けるために、スタッフ一同、邁進してまいります。0歳からお口の健康を守り、中学卒業という大人の入り口に立った時には口腔内の健康と歯並びが整っていることが当院の目標です。ぜひお気軽にお越しください。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正/55万円~(床矯正・ブラケット矯正含む)

