予防の視点で考える
セラミック治療の役割
秋山歯科医院
(佐賀市/佐賀駅)
最終更新日:2026/08/07
- 自由診療
セラミック治療というと、白く自然な見た目を整えるための治療という印象を持つ人も多いだろう。しかし、その役割は審美面だけにとどまらない。予防を重視した診療に取り組む「秋山歯科医院」の秋山兼範院長は、再治療の繰り返しによって歯を失うリスクをできるだけ抑えるという観点から、セラミックを選択肢の一つとして提案している。同院では、マイクロスコープを用いた丁寧な処置はもちろん、院内技工室を備え、歯科技工士が患者一人ひとりの口腔状況と希望に合わせた精密な技工物作製にこだわる。また、治療前に口腔環境を整え、治療後もメンテナンスを続けることで、長期的な視点から天然の歯をなるべく長く残すことをめざす。同院のセラミック治療への考え方や特徴について、詳しく話を聞いた。
(取材日2026年7月23日)
目次
予防から精密な詰め物作製、メンテナンスまで。再治療を減らし天然歯を守るためのセラミック治療を
- Qこちらではセラミック治療にも注力しているそうですね。
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A
▲待合室にあるモニターで、診療の流れについて知ることができる
当院は予防を重視し、MTM(メディカルトリートメントモデル)に基づく診療を行っています。これは、精密な検査と診断をもとに、不要な処置は避け、必要最小限の治療にとどめることで再発を防ぐことをめざす考え方なのですが、セラミックはこの「再発を防ぐ」という観点でとても有用な選択肢の一つだと考えています。虫歯治療で一度削った歯は元には戻らず、詰め物やかぶせ物といった修復物にも耐用年数があります。再治療のたびに削る範囲が広がり、歯は少しずつ失われてしまいます。だからこそ、治療が必要な場合も、できるだけ長く使える材料を選び、治療の繰り返しを減らす必要があり、その点でセラミックは優れていると考えています。
- Qセラミックと他の素材との違いを教えてください。
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A
▲診療室は全室個室。不安や疑問点が話しやすい環境になっている
保険診療では銀歯やコンポジットレジン、CAD/CAM冠が修復物として用いられますが、それらは歯との境目に隙間が生じやすく、そこに汚れがたまることで虫歯の再発リスクが生じます。また、銀歯は経年により金属イオンが溶け出し、金属アレルギーの一因となる可能性があり、コンポジットレジンやCAD/CAM冠は吸水性があり、経年による変色や汚れの付着が見られます。一方、セラミックは表面が滑らかで汚れがつきにくく、経年変化が比較的少ない素材です。精密に製作・接着することで歯との適合性を高めやすく、虫歯の再発リスクを抑えることが期待できます。見た目の自然さに加え、治療後の歯を長く守るための選択肢となります。
- Qこちらで行っているセラミック治療の特徴を教えてください。
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A
▲歯科技工士と密に連携し、精密な仕上がりを追求している
当院では院内に技工室を設け、歯科医師と歯科技工士が連携して修復物を作製しています。保険診療の修復物は、機械で削り出す方法が主流になっている一方、セラミックは歯科技工士が手作業で仕上げています。機械加工では対応しにくい細かな部分まで調整し、歯の形や噛み合わせを踏まえて、より精密な仕上がりをめざすためです。歯科技工士が院内にいるため、歯科医師とその場で細かな確認を重ねられることも特徴です。また、外部の技工所に委託せず院内で作製することで外注費を抑え、自由診療となるセラミック治療の費用負担にも配慮しています。
- Q実際の治療の流れについて教えてください。
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A
▲マイクロスコープを使用し、より精密な治療の提供にこだわる
初診時には、お口の状態や生活習慣を伺い、口腔内写真やエックス線、虫歯・歯周病の検査などを行います。その後、歯科衛生士によるクリーニングでお口の環境を整えてから、治療計画に沿ってセラミック治療を進めます。処置には、肉眼では見えにくい細かな部分を拡大して確認できる歯科用マイクロスコープを使用。削る範囲や歯と詰め物の境目を見ながら処置できるため、歯を削る量を抑え、細部まで丁寧に仕上げることにつながります。装着後は定期的なメンテナンスをご案内しています。
- Q治療後のメンテナンスが大切なのですね。
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A
▲患者自身のケアも、健康な口腔を支える重要な柱になる
はい。セラミックは汚れがつきにくい素材ですが、治療後の歯が虫歯にならないわけではありません。毎日丁寧に磨いているつもりでも、磨き残しが生じたり、いつの間にか自己流になったりすることがあります。定期的なメンテナンスでは、クリーニングに加え、口腔内の状態や虫歯・唾液検査の結果を確認し、一人ひとりのリスクに合わせてブラッシング方法を見直します。虫歯が疑われる部分も、すぐに削るのではなく、進行度に応じて経過を観察する判断をすることもあります。変化が見られた場合には必要最小限の処置を行い、ご自身でお口の健康を守る力を高められるようサポートしていきます。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミック治療/3万8500円~、唾液検査/6000円~

