子どものアレルギーについて知り
早期受診で適切な治療を
杉本こどもクリニック
(川口市/南鳩ヶ谷駅)
最終更新日:2026/10/05
- 保険診療
子どものちょっとした体調の異変などから、「アレルギーかもしれない」と不安に感じても、どの程度の症状で受診するのが適切なのかわからず、様子を見てしまうことは少なくない。「杉本こどもクリニック」の杉本日出雄院長は、「少しでも普段と違うと感じる症状が出たら、まずは気軽に受診してください」と話す。子どものアレルギーは原因や症状がさまざまあり、また発達段階によって異なるアレルギー疾患が次々発症する「アレルギーマーチ」という状態になることも多いという。適切な予防と治療のためにも受診の目安や、治療にとって何が大切かを知ることが重要だ。同院の日出雄院長と杉本圭副院長に、子どものアレルギーについて、また同院でのアレルギー治療について詳しく話を聞いた。
(取材日2026年9月11日)
目次
アレルギーの原因や症状はさまざま。「この程度で相談していいのだろうか」と悩まず、まずは気軽に受診を
- Q子どもにはどのようなアレルギーがありますか?
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A
▲気になる症状を気軽に相談できる診察室で丁寧に対応
【日出雄院長】乳幼児期に最も多く見られるのは食物アレルギーで、卵・牛乳・小麦などが原因となり、湿疹や下痢、時にアナフィラキシーショックを引き起こします。また、アトピー性皮膚炎は皮膚のバリア機能低下により、かゆみを伴う湿疹を繰り返します。気管支喘息や咳喘息は、ダニやペットの毛などのアレルゲンに加え、風邪や気圧の変化、煙や運動などが誘因となり息苦しさが生じます。そして、アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎は、花粉やダニが原因で、くしゃみ・鼻水・目のかゆみが起こります。子どもの年齢や発達につれて、成長に伴い症状が次々に現れる「アレルギーマーチ」も多いため、早期からの予防と適切な治療が大切です。
- Qどのようなきっかけでの受診が多いのでしょうか?
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A
▲院内での感染対策も考慮された隔離スペース
【日出雄院長】食後に口の周りや体にじんましんが出る、離乳食後に何度も吐く、あるいは風邪薬を飲んでいるのに咳が1~2週間治まらないなどの症状での受診が多いです。保護者の方からは「この程度の症状で受診していいのかな」と迷うお声もよく聞きますが、少しでも普段と違うと感じたら、悩まずにご相談ください。アレルギー症状は出たり消えたりすることも多いため、発疹などの症状が出たときにスマートフォンで写真を撮ってお持ちいただくと、診察の重要な手がかりになります。また万が一「ぐったりしている」「ゼーゼーして息苦しそう」「顔色が悪い」といった場合は、アナフィラキシーショックの可能性もあるため急いで受診してください。
- Qアレルギー検査はどのタイミングで行うべきですか?
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A
▲吸入の方法について説明する副院長
【圭副院長】検査のタイミングは、実際に何らかの症状が現れたときが基本です。症状がない状態での予防目的やスクリーニング検査は、偽陽性などの問題があり、結果の正確な解釈が難しいため推奨されていません。また、「アレルギー検査=血液検査」と考えがちですが、鼻汁中の細胞を調べる簡易な検査や、症状が出る状況や再現性の確認のみで十分に診断可能なケースもあります。当院では、お子さまの症状やこれまでの経過をしっかりとお伺いし、今、本当に検査が必要なのかという根本から丁寧にご説明いたします。お子さまへの無用な身体的負担を避け、適切な対応をご提案しますので、気になる症状があればまずは気軽にご相談ください。
- Qアレルギーの薬は長期間継続しなければならないのでしょうか?
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A
▲子どもも保護者も安心して過ごせる院内環境を整備
【圭副院長】アレルギー治療で大切なのは、目に見える症状だけでなく、皮膚や気道の粘膜下に潜む慢性的な炎症をしっかり鎮めること。症状が消えたからと自己判断で中断してしまうと、下火になった火種が再び燃え上がり、かえって治療期間が延びてしまうことがあります。だからこそ、薬を継続使用して、症状がない状態を一定期間維持し、炎症を落ち着かせることが重要です。薬を長期間継続することに不安感を覚える方もおられると思いますが、医師の管理のもと、症状の改善に応じて少しずつ薬の量や回数を減らしていく「ステップダウン」を行っていきます。ゴールを見据え、お子さまの成長に合わせて焦らず治療に取り組んでいきましょう。
- Qアレルギー治療で大切にしていることを教えてください。
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A
▲アレルギー診療について語る2人
【日出雄院長】お子さまや保護者の方には、アレルギー治療に心理的なハードルや距離感を覚えずに、気軽に相談していただきたいと考えています。「本当にアレルギーかどうかわからない」「この程度で相談していいのだろうか」と悩まず、日常的な困り事からでも構いませんので、気になることがあれば受診していただきたいと思います。子どものアレルギー症状は一つにとどまらず、成長とともに形を変えて関連し合うことが少なくありません。そのため、当院では目先の症状だけを診るのではなく、お子さまの発達や将来の成長全体を見据えた、総合的な診療と継続的なフォローを行っています。

