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嶋崎 健介 院長の独自取材記事

くらた内科クリニック

(横浜市鶴見区/鶴見駅)

最終更新日:2026/10/15

嶋崎健介院長 くらた内科クリニック main

父が開業医、姉も医師という家庭に育ち、自然と医師の道を志したという嶋崎健介院長。2026年7月に、父の親友でもあった倉田文秋前院長から「くらた内科クリニック」を継承した。これまでとこれからの患者のために、20年近くの歴史を持つクリニックの基本姿勢を受け継ぎながら、運営面や検査体制を少しずつ更新している。取材では嶋崎院長に、クリニック継承にあたっての思いや循環器内科を受診する意義、めざすクリニックの姿について語ってもらった。

(取材日2026年9月25日)

多彩な経験を糧に、責任ある判断を大切にする姿勢

まずはこれまでのご経歴と、循環器内科を専門に選ばれた理由をお聞かせください。

嶋崎健介院長 くらた内科クリニック1

東京慈恵会医科大学を卒業し、NTT東日本関東病院で初期研修を受けました。この時は心臓血管外科や消化器外科といった外科系を志望していましたが、研修の際に生きる上で重要な器官である心臓を患者さんに寄り添いながら治療できる循環器内科に、大きなやりがいを見出したのです。加えて、当時出会った循環器内科の先生が迅速かつ的確に診療する姿にも惹かれ、循環器内科を専門に選びましたね。研修後は東京女子医科大学や仙台循環器病センター、東京女子医科大学八千代医療センターなどでさまざまな症例に携わり、経験を積みました。さらに、都内の病院での勤務を経て、2025年からは当院や実家のクリニックで診療を担当。そして、2026年7月に当院の院長を引き継がせていただきました。

医師を志したきっかけは何だったのでしょうか?

はじまりは開業医である父の影響だと思います。両親から「医師になりなさい」と言われたことはありませんが、自然と将来の選択肢として意識していました。医療をより身近に感じたのは、学生時代にラグビーで膝の靱帯を切り、手術を受けた時の経験です。その時に担当してくださった整形外科の医師に「医師とはどんな仕事ですか?」と尋ねたところ、「医師は指揮者だよ」と答えてくれました。チーム全体を見渡しながら方向性を示し、最終的な責任を引き受ける存在だという意味で、この言葉は今も心に残っていていますね。たとえ小さなクリニックであっても、看護師や受付スタッフと力を合わせて医療を提供するからこそ、最後は自分が責任を持って判断する、という意識の原点になっている言葉です。当時はまだ医師になると決めていたわけではありませんが、この経験を通して医師という仕事への憧れや理想像がはっきりしたのを覚えています。

地域のかかりつけとして大切にしていることはありますか?

嶋崎健介院長 くらた内科クリニック2

勤務医時代に、「挑戦することは大切だが、できないことまで無理にやってはいけない」と指導を受けました。この教えから、自分でできる境界線を大切にしています。地域のかかりつけとして「何でも相談していただける医師」をめざしていますが、それは「何でも自分一人で完結を図ること」とは違うことを意識していますね。ですので診療の際、自分一人で判断することなく必ず誰かに相談したり、わからないことがあればすぐに調べて知識をアップデートしたりしています。当院での対応が難しいと判断した場合は、専門の医療機関へ責任を持っておつなぎしますのでご安心ください。患者さんが困ったときに真っ先に頼れる、医療の窓口としての機能を心がけています。

20年の歴史を受け継ぎつつ、環境を少しずつ更新

前院長の倉田先生とのご関係と、先生から見たお人柄を教えてください。

嶋崎健介院長 くらた内科クリニック3

倉田先生は父の親友で、私が子どもの頃からよく知っている方です。中学受験のときに送迎をしてもらったこともあるくらいで、医師として関わるよりずっと前から身近な存在でした。また、倉田先生の影響を受けて父が新しく趣味を始めることがあったので、「父より少し先を行くかっこいい大人」という印象もありましたね(笑)。そんな倉田先生に対して大人になってから感じることは、一言でいうと「優しい人」という印象です。さらに、とても博識で、年齢を重ねても新しい医療知識を積極的に学び続けている方で尊敬しています。

倉田先生からクリニックの継承を打診されたとき、どのように受け止められましたか?

最初は「私よりもっと適任な先生がいるのではないだろうか」と思ったことを正直に話し、お断りしました。当時は、自分がこのクリニックを継ぐ姿をイメージできなかったのです。また、急性期の医療に携わり続けたい気持ちもありましたね。それでも倉田先生は「信頼できる相手に継いでほしい」と、他の医師を探さずに待ってくださったんです。その気持ちを知り、継承を決めました。当院は20年以上、地域の方々を支え続けてきたクリニックということもあり、責務の大きさを感じています。一方で、父が開業医だったことから、自分の中には以前から「地域のかかりつけ」のイメージ自体はありました。「まずは何でも診て、必要なら専門医療につなぐ」という、患者さんにとって身近な医療を続けるために、与えられた役割を丁寧に果たしていきたいと思っています。

継承にあたり、変えないことと新たに整えたことを教えてください。

嶋崎健介院長 くらた内科クリニック4

もともと「くらた内科・循環器クリニック」という名称だったように、倉田先生も循環器が専門であり、開業当初から循環器内科を診ていたそうです。また、継承前から呼吸器内科とアレルギー科も標榜したり、漢方を提供したりしてきたと聞いています。診療内容は変えず、継承前から来てくださっている患者さんに寄り添う医療を提供できるように努めていきます。一方、運営や検査体制は少しずつアップデートしています。幅広い世代の方に受診していただけるように、インターネット予約を導入しました。また、先進の血液検査機器を導入し、精密な血液検査を院内ですぐに実施できるようにしました。結果を早期にお伝えできることで、患者さんが不安を抱える時間を少しでも短くし、安心して治療に臨んでいただければと思っています。継承前から来てくださっている患者さんと、これから来てくださる患者さん、皆さんにとって居心地の良いクリニックをめざしています。

何でも相談できる、身近なかかりつけをめざして

どのような症状のときに循環器内科に相談すると良いのでしょうか?

嶋崎健介院長 くらた内科クリニック5

これまでに感じたことのないような胸の重さや違和感、動悸、息切れ、むくみ、少し動いただけで極端に息が上がるといった症状がありましたら、一度相談していただけたらと思います。特に健康診断で異常を指摘された方、脂質異常症や糖尿病がある方、喫煙歴がある方などはすぐに受診していただきたいです。このとき、大切なのは状態が悪化してからではなく、その前に調べることだと考えています。気になった時点ですぐに検査をすることで、病気の早期発見が期待できますし、病気の可能性を否定できれば安心につながりますからね。当院では心電図検査や血液検査、エックス線検査、超音波検査などを組み合わせ、心筋梗塞や心不全といった急性の循環器疾患に多い所見がないかを確認できます。より精密な検査が必要だと判断した場合は、近隣の医療機関へ責任を持ってご紹介しますので、症状が軽くても迷った段階でご相談ください。

患者さんに接する際に大切にしていることは何ですか?

以前から通ってくださっている患者さんの中には、院長が変わったことで不安を感じている方もいらっしゃるかと思います。ですので、まずは信頼関係を築くために、できるだけ丁寧に「なぜこの治療や検査を提案したのか」を説明させていただいています。患者さんによってわかりやすい表現は異なりますので、たとえ話を交えたり、紙に文字や絵を書いたりと、患者さん一人ひとりに合わせた工夫を心がけていますね。ただ、自分はわかりやすく説明できたつもりになっているだけで、実際は患者さんに伝わっていない場合もあると思いますので、引き続きの課題として取り組んでいきます。

先生が考える「究極のかかりつけ」と、今後めざす姿を教えてください。

嶋崎健介院長 くらた内科クリニック6

私が考える“究極のかかりつけ”とは、患者さんにご家族の病気についても相談しようと思っていただける医師です。その方の大切な人のことまで話していただけるのは、信頼関係が築けている証拠だと思っています。実際これまでに、患者さんからご家族についてのご相談を受け、受診を勧めたことで病気の発見につながったケースもあります。また、倉田先生から引き継いだ20年以上の歴史を大切にしながら、予防医療にも力を入れていきたいです。そして、「こんなことを相談していいのかな」と迷うようなことでも、まずは気軽に相談していただけるクリニックになれたらと思っています。