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光宮 義博 院長の独自取材記事

神戸元町みつみや大腸内視鏡内科・肛門外科

(神戸市中央区/元町駅)

最終更新日:2026/07/09

光宮義博院長 神戸元町みつみや大腸内視鏡内科・肛門外科 main

JR神戸線、阪神本線の元町駅から徒歩3分。「神戸元町みつみや大腸内視鏡内科・肛門外科」は、大通りから1本入った場所にあるクリニックビルの3階にある。「検査を受けるかどうか悩んでいる段階で、まずは相談してほしい」と早期受診の大切さを語る光宮義博院長。その根底にあるのは、かつて消化器外科の医師として向き合った大腸がん患者と流した悔し涙と、「患者のために」という真っすぐな思いだ。患者の不安をとことん取り除くクリニックづくりへのこだわりや、医療に対する熱い思いを語ってもらった。

(取材日2026年6月26日)

大腸内視鏡検査と肛門外科の2本柱で大腸がんの予防を

クリニックのこれまでの歩みを教えてください。

光宮義博院長 神戸元町みつみや大腸内視鏡内科・肛門外科1

大腸内視鏡検査を診療の中心に、兵庫県南部の交通網の要所である三宮で2014年に開業しました。大腸内視鏡検査は緊急性の高い治療と違い、多少遠方からでも来ていただけると思ったんです。実際、兵庫県全域だけでなく、北陸や九州、海外からも大腸内視鏡検査を受けに来られますね。現在は大腸内視鏡検査に加え、日本大腸肛門病学会大腸肛門病専門医として、痔や潰瘍性大腸炎、過敏性腸症候群、便秘症などの治療も行っています。開業から10年ほどがたち、院内の改装を検討していた時、便秘や下痢、お尻を専門に診る当院の特色を考えると、駅から近く、大通りに面していない場所なら来院のハードルが下げられるのではと思ったんです。この場所はJR神戸線や阪神本線だけでなく、神戸市営地下鉄山手線の県庁前駅からもアクセスでき、三宮ほどの喧騒がないため、落ち着いてお越しいただけるのではないかと思っています。

先生は消化器外科で手術から緩和ケアまで一人ひとりの患者さんに向き合ってこられたそうですね。

消化器外科の医師として、大腸がんの手術や化学療法、緩和ケアまで一貫して対応していましたが、手遅れになってしまった患者さんと一緒に涙を流した経験があるんです。大腸がんの多くは定期的な大腸内視鏡検査で予防が望めます。がんになる前に大腸ポリープを切除して、がんにならない状況をつくれたら、患者さんの涙を見なくて済む。大腸内視鏡検査に興味を持ち始めた頃、痔の治療に携わることになり、注射や手術など痔の治療を行ったのに出血が続き、後に検査で大腸がんだと判明した人に出会ったことも転機になりました。大腸内視鏡検査と肛門外科を一緒に診ることができれば、出血を一つの病態として捉えて治療や予防ができると考えたのが、当院の診療の原点です。

痔の診療に特徴はありますか?

光宮義博院長 神戸元町みつみや大腸内視鏡内科・肛門外科2

検便や便潜血で引っかかったり、便秘や下痢が気になったりしてお尻を診てほしいと思っても、「注射や手術を勧められるのではないか」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。当院では、注射や手術に頼らず、生活習慣や排便習慣から見直していきます。なぜなら、多くの場合は水分不足や間違った認識で必要のないお薬を服用していることが原因だからです。大切なのは、なぜ受診や検査に至ったのかまで解決すること。どうしても手術や注射が必要な場合は、連携する専門医療機関をご紹介するようにしています。

患者の不安軽減に最大限配慮した大腸内視鏡検査

大腸内視鏡検査では、スキルとホスピタリティーの両立にこだわっているそうですね。

光宮義博院長 神戸元町みつみや大腸内視鏡内科・肛門外科3

大腸内視鏡検査を本格的に学ぼうと思った時、この界隈で検査を得意としている先生を探し半年間毎週1日検査を見学させてもらったんです。奥まで挿入するのが難しい内視鏡を素早く奥まで入れ、患者さんが一切つらそうにしていないのを目の当たりにした時の衝撃は今でも覚えています。そこでの学びを反映し、それまでの内視鏡検査のやり方をすべて変えたほどです。開業してからは、患者さんにいかに「つらくない」と言っていただけるかを常に意識してきました。せっかく検査をして大腸がんのリスクを下げられたとしても、検査で嫌な思いをしたら「もう受けたくない」と思ってしまいますから。ただ、経験を重ねる中で気づいたのは、どれだけ技術を磨いても100点にはならないということ。患者さんの緊張具合が検査の楽さに直結するからです。医師として、スキルの担保は当たり前。それに加えて、検査前から患者さんの緊張をほぐすことが大切なんです。

患者さんの緊張を和らげるために工夫していることを教えてください。

患者さんの緊張をコントロールするのは難しいため、おなかの動きを止めるために鎮痙剤を用いたり、感覚を鈍らせて「怖い」と感じる閾値を下げるために鎮痛剤を用いたり、鎮静剤を使ったりして、患者さんが少しでも楽に検査を受けられるよう配慮しています。検査室の照明は、落ち着いたブルー系の照明になるんです。緊張で眠れない方には、声をかけながら検査を進めます。未知のことがあると不安で緊張してしまいますから、詳しく説明することも心がけていますね。緊張による不快感を緩和するためには、検査室に入る前から患者さんの心を落ち着けることも大切です。小さな不快も取り除きたいと思い、検査着は使い捨てのものを採用しました。リラックスした状態で検査室に来てもらえるよう、検査前はリクライニングチェアのある個室で待機していただいています。

院内の内装や動線も、患者さんがリラックスできるよう配慮していると聞きました。

光宮義博院長 神戸元町みつみや大腸内視鏡内科・肛門外科4

患者さんが安心できる環境を意識しています。病院っぽい印象にはしたくなかったので、白にブルーとグレーを混ぜた色の壁に、所々に暖色系の照明を入れました。個室の壁は電気がつくとベージュに見え方が変わるんです。院内に足を踏み入れた時の「きれいだな」という印象を大切に、患者さんが長時間過ごす場所は温かみを出しています。初診の方は受付後に個室に案内し、問診を行っています。大腸内視鏡検査の際にも使っていただく場所のため、「検査当日もここを使うんだ」という安心感につながるでしょう。問診後はそのまま個室で看護師の予診を行います。医師に言いにくいことは、ここで伝えていただければと思います。内視鏡検査前の洗浄液をクリニックで飲むことも可能です。その際は専用のトイレをご利用いただけます。検査後はリカバリー室で2時間、その後さらに個室でお休みいただいています。

目標は大腸がんで涙を流す人をなくすこと

診療時に心がけていることはありますか?

光宮義博院長 神戸元町みつみや大腸内視鏡内科・肛門外科5

患者さんにうそをつかないことですね。事実を伝えるのは、時にはきついんです。患者さんのためを思っての一言が、患者さんにとってはつらい一言な場合もありますから。でもそれは決して患者さんを責めるために伝えているわけではないことを知っておいてほしいですね。どうしても嫌な話や怖い話をしなければならないこともあるため、重い雰囲気にならないよう、いかに面白おかしく伝えるかを意識しています。本質的にはとても大事なつらい話であっても、最後には患者さんをクスっと笑わせられたらいいなと思っています。

今後の展望を教えてください。

便秘や下痢、お尻のことで相談したいけど受診に抵抗がある人や、内視鏡検査を受けるべきか悩んでいる人が気軽に相談できる場所であり続けたいですね。今すぐ検査を考えていなくても、いつか検査を受けようと思った時に、「あそこなら受けてみてもいいな」と思ってもらえる場所になりたいんです。ですから「検査を受けたい」と言ってくださった時に問題なく予約が取れるよう、移転に際し個室とベッドを増やしました。だからといって質を落とすことなく、今までと同様の診療・検査が行える体制を整えています。トイレで「あれ?」と思った、検便で引っかかった、便秘のコントロールに疑問を抱いているなど、どんなことでも良いんです。そのもやもやが放置され続けて、防げたはずの大腸がんを見過ごしてしまうことがないようにしたい。大腸がんで涙を流す人をなくすことが、私の目標です。

読者へメッセージをお願いします。

光宮義博院長 神戸元町みつみや大腸内視鏡内科・肛門外科6

トイレで「あっ」と思った時、「恥ずかしい」「怖い」という気持ちになりますよね。でも、その気持ちが未来のあなたにとって何らかの足かせになるかもしれません。「あっ」と思った段階で相談していただけたら、大事に至る前にお尻の健康を保つことができ、大腸がんも予防していけるでしょう。当院では、どんな症状でも「まず検査」ではなく、「まず相談」を大切にしています。不安を安心に、ためらいを行動に変えられるようなクリニックをめざし、アットホームな雰囲気で診療しています。今すぐ検査を受けなくても構いません。いつか検査を受けたいと思った時に思い出していただければ十分です。まずは今抱えているお悩みをお気軽にご相談ください。