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武田 裕介 院長の独自取材記事

青葉台たけだ整形外科

(横浜市青葉区/青葉台駅)

最終更新日:2026/09/16

武田裕介院長 青葉台たけだ整形外科 main

東急田園都市線・青葉台駅から徒歩2分の「青葉台たけだ整形外科」。大きな窓から明るい光が差し込む待合室は、壁に掛けられた絵画が印象的な落ち着いた雰囲気だ。広々とした診療室は木のぬくもりがあり、安心感がある。武田裕介院長は、側弯症や腰椎椎間板ヘルニアなど脊椎外科領域の治療を中心に、35年以上の経験を持つベテランドクター。「患者の生活状況に合わせた治療を行う」ことを大切に、日々患者と向き合っている。「すぐ動けるようになりたいのか、先を見据えて確実に治療したいのか。患者さんの希望を第一に考えた診療を心がけています」と話す武田院長に、注力する神経ブロック療法や骨粗しょう症の治療、診療方針などについてじっくり聞いた。

(取材日2026年5月27日)

最適なタイミングで最善の治療ができるよう支援

まずは、こちらのクリニックの特徴を教えてください。

武田裕介院長 青葉台たけだ整形外科1

大きく2つあります。1つは、肩、首、膝、腰の痛みやさまざまな整形外科疾患のほか、スポーツによるケガや障害、若い女性にも多い骨粗しょう症の早期発見と予防など広く対応していることです。私は弘前記念病院で研鑽を積んだ後、フランスのモンペリエ大学に留学、帰国後に青森労災病院、虎の門病院の整形外科で診療に携わった後、西横浜国際総合病院の脊椎外科部長を経て、2014年に開業しました。開業までに、脊椎・脊髄領域を専門として幅広い手術や治療に関わってきた知識と経験を生かし、適切な診療をしています。もう1つは、近隣にお住まいの高齢の患者さんから近くの学校でスポーツをされている学生さん、幼稚園に通うお子さんなど、さまざまな年代の方が通いやすいよう診療時間を工夫していることです。水曜以外の平日は夜7時まで、土曜は15時まで診療を行っています。

診療で大切にしていることは何ですか?

患者さんにとって最適なタイミングで、最善の治療ができるようサポートすることです。勤務医時代、近くのクリニックで長く様子見をした結果、手術のチャンスを逃した方をたくさん見てきました。だからこそ、自分がかかりつけ医となった今は、患者さんがタイミングを逃さないよう支えていきたいと考えているのです。また、患者さんのご希望や生活状況を踏まえて治療計画を立てるようにもしています。とにかく痛みを解消したいのか、歩ける距離を伸ばしたいのかによって、優先する治療は違いますよね。さらにいえば、近い距離を歩きたいのか、長く歩きたいのかでも治療の選択肢は変わってきます。ご家族の話も聞きながら、患者さんが「やって良かった」と思える治療を提案したいと思っています。

診療や診断において、心がけていることや工夫していることはありますか?

武田裕介院長 青葉台たけだ整形外科2

エックス線やMRI、CTなどの画像診断は骨折などの発見や確認に有用ですが、腰痛や関節などは原因が映らないことも珍しくありません。そのため、画像診断だけに依存せず、問診や筋力測定、知覚検査などから得られる理学的所見を重視して診断するようにしています。理学的所見に超音波診断やエックス線での画像診断を合わせることで、多角的、かつ総合的な診断をし、紹介先での迅速で的確な治療計画の立案・実施につなげていきたいですね。画像診断の結果は、自覚症状がまったくない患者さんへの説明にも役立ちます。

健康寿命を大きく損なう骨粗しょう症の早期発見に尽力

骨粗しょう症の検査や治療に力を入れているそうですね。

武田裕介院長 青葉台たけだ整形外科3

骨粗しょう症は、骨折を引き起こす疾患です。一度骨折すると連鎖的に次の骨折を招く「ドミノ骨折」を起こしやすく、自力歩行が困難になって要介護状態になるリスクが高まります。自覚症状がないまま進行し、背骨の圧迫骨折が起きて初めて気づくケースが多いため、定期検査が欠かせません。しかし、全国的に定期検査の受診率は低く、当院がある横浜市も高いとはいえない印象です。当院では、検査精度が高い腰椎大腿骨骨密度測定装置(DXA機器)を導入して大腿骨と腰椎を撮影するほか、背骨のエックス線撮影も併せて実施して圧迫骨折の確認を行っていますので、気になる方は検査をしてほしいですね。

いつ頃から骨粗しょう症を注意すればよいのでしょう。

骨密度は20~30代をピークに低下し始め、骨の破壊を抑制する女性ホルモンが減少する閉経の5年ほど前から一気に低下が加速します。また、運動不足や無理なダイエット、甘いものや炭酸飲料の過剰摂取、カルシウム不足などは骨粗しょう症のリスクを高めます。食生活で十分なカルシウムを取っていると思っていても、実際には栄養素が不足している場合がほとんどですから、自己判断は避けましょう。骨粗しょう症による骨折で背中が曲がると逆流性食道炎や肺活量の減少につながるほか、移動能力が低下して5年生存率が大きく変わるでしょう。年齢を問わず、一度検査をして状態を確認することをお勧めします。

骨粗しょう症と診断されたら、どんな治療をするのですか?

武田裕介院長 青葉台たけだ整形外科4

骨折している場合はまず骨折の治療を行い、それから骨粗しょう症の治療を続けることが大切です。治療は、骨を壊す働きを抑える働きをもつ骨吸収抑制薬や、骨形成を促進するためのホルモン剤などを使った薬物治療や、骨の強化につながる栄養素をしっかり取るための食事指導などを組み合わせ、骨密度の維持・向上を図って骨折を防ぐことをめざします。治療を自己判断でやめてしまうと急激に骨密度が低下することがあるため、しっかり継続しましょう。特に多いのが、経済的な理由や、歯科治療との兼ね合いから治療を中断するケースです。特に歯科治療中で、副作用のリスクを聞いて治療をためらう方は少なくありません。医師とコミュニケーションを取って、不安を解消し、前向きに治療していただきたいですね。

坐骨神経痛の痛みの緩和をめざす神経ブロック療法

神経ブロック療法について教えてください。

武田裕介院長 青葉台たけだ整形外科5

神経ブロック療法は、局所麻酔薬を注射して痛みの緩和を図る方法で、主に腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症によって起きる坐骨神経痛に用います。治療の流れとしては、5分ほどかけて注射を打った後、約1時間横になっていただき、経過を観察して問題がなければ終了です。よく「腰痛が治らないときは手術しかない」と思っている患者さんがいますが、そんな方にこそ神経ブロック療法を知っていただきたいですね。手術を行うのは最終手段だと私は考えています。神経ブロック療法は日帰りでできる治療なので、日常生活への影響が少ないのがメリットです。腰痛にお悩みの方は、気軽にいらしていただけたらと思います。痛みが伝わる経路をブロックして緩和を図るだけでなく、血流の改善や筋肉のこわばりの軽減も期待できますので、生活の質の向上も望めるでしょう。

スポーツに励む若い世代への治療は、どのように行っていますか?

患者さんのその時の活動性の要求に合わせた治療と、長期的な予後を見込んだ診療を行うようにしています。例えば、野球で肘を痛めている方が「この試合だけは出たい」という場合、痛み止めを出して「試合が終わったら治療しようね」と言うこともありますし、中学1、2年生であれば「3年生まであるんだから、今は治療に専念したほうがいいんじゃない?」と提案することもあります。いずれにしても、その子の上達の妨げにならないよう「部活動での内情」や「いつまでスポーツをやりたいか」などをヒアリングして、診断と治療を行うようにしています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

武田裕介院長 青葉台たけだ整形外科6

インターネットやAIの情報をうのみにして自己判断をした結果、症状が悪化して受診するケースが増えているのを感じます。整形外科疾患は実際に診て検査して初めてわかることも多く、検索で得られる一般的な情報が必ずしも自分に当てはまるとは限りません。「いよいよ手術しかない」と追い込まれたときには全身状態が悪くて手術ができず、寝たきりになってしまう方も多くいます。タイミングを逃さないよう、気になる症状がある方はぜひ受診してください。当院は、「健康に動ける人生」を送れるよう、理学療法士によるリハビリテーションや理学療法にも力を入れています。些細なことでも、どうぞお気軽にご相談ください。