小泉 忠彦 院長の独自取材記事
すわ公園デンタルクリニック
(さいたま市岩槻区/東岩槻駅)
最終更新日:2026/09/10
さいたま市の岩槻諏訪公園のすぐそば、落ち着いた住宅街に立つ「すわ公園デンタルクリニック」は、近隣に暮らす高齢者から子どもまで、幅広い世代のかかりつけ歯科医院として診療を続けている。院長の小泉忠彦先生は、大学院で保存修復学を学んだ後、歯内療法の分野で研鑽を積み、米国でもマイクロスコープを用いた治療を学んだ経験を持つ。一方で、診療の中心に置くのは技術だけではない。「患者さんのニーズに応えることを一番大切にしています」と話し、診療ではまず患者の希望を聞き、治療方法の利点や注意点を説明した上で、納得できる方法をともに考えるという。大学での学生指導や学校歯科医としての活動にも携わり、地域の歯科医療を多方面から支える小泉院長に話を聞いた。
(取材日2026年7月10日)
専門領域で研鑽を重ね、東岩槻で地域医療に尽力
開業までの経歴を教えてください。

神奈川歯科大学を卒業後、大学院へ進み、修了後も大学に残って診療や研究、学生指導に携わりました。歯科保存学は、歯内療法・歯周病・保存修復の3分野から成り立つ学問です。大学院ではレジンや詰め物などを用いて歯の形や機能を回復させるための保存修復学を専攻し、その後は歯内療法の助手として根管治療の経験を積みました。米国のペンシルベニア大学では、マイクロスコープを用いた根管治療や外科処置について学びました。その後、茅ヶ崎に開設された神奈川歯科大学附属横浜クリニックの立ち上げを担当し、病院や障害者施設、老人ホームなどでの診療も経験しました。一時期は飛騨高山まで車で往診に行っていたこともあります。当院を開業したのは2017年のことです。
東岩槻の街にはどのような印象を持っていますか?
高齢者が多く、将来的に在宅医療のニーズも高まるのではないかと考えたことが、この場所を選んだ理由の一つです。実際に診療を始めてみると、穏やかで親しみやすい方が多いという印象を持ちました。こちらの話を落ち着いて聞いてくださる方も多く、長年通ってくださる患者さんやご家族で受診される方も増えています。今では地域に受け入れていただいていると感じますね。
院内の設備や設計について教えてください。

入り口から待合室、診療室まで移動しやすいよう、院内は段差を減らしスロープを設けています。車いすの方はもちろん、ベビーカーでもそのまま入っていただける設計です。お子さんの診療では、保護者の方にも診療室に入っていただき、そばで見守ってもらうことができます。治療の様子をご覧いただくことで、お子さんだけでなく、保護者の不安も減らせると考えています。駐車場は7台分を用意しており、実際に車で来院される方が多いですね。また、マイクロスコープを2台導入し、根管内などの細部の確認や説明に活用しています。また、院内ではスタンダードプリコーションの概念に基づいて、「滅菌しなくてはいけないもの・そうではないもの」「滅菌できるもの・できないもの」を明確にして、感染や汚染の広がりを防ぐ努力をしています。
一人ひとりのニーズに沿った診療を大切に
どのような患者さんが多く来院していますか?

近隣にお住まいの方が中心で、年齢層としてはご高齢の患者さんが比較的多いです。駅から少し距離があることもあり、徒歩や自転車だけでなく、車で通院される方も目立ちます。一方で、小さなお子さんや学生など、若い世代の患者さんも来院されています。痛みや詰め物の脱落など、症状が出てから受診される方もいますが、最近は定期的なメンテナンスを目的に通う方も増えてきました。特に、お子さんの予防やクリーニングのために継続して通院しているケースは案外多いですね。虫歯や歯周病の治療から定期検診、予防処置まで、ご家族それぞれの年代や状態に合わせて対応しています。
対応している治療と診療方針について聞かせてください。
一般歯科の保険診療が中心です。治療にあたっては、まず「患者さんが何に困り、どのような治療を望んでいるのか」を丁寧に聞くことを重視しています。痛みを取ってほしい方やできる限り歯を残したい方、見た目や治療期間を重視する方など、希望は一人ひとり異なります。同じ症状であっても、年齢や生活環境、通院できる頻度によって適した治療方法は変わります。そのため、選択肢が複数ある場合は、それぞれの利点や注意点、費用、治療期間、将来的な見通しなどをできる限りわかりやすく説明します。私の考えを一方的に押しつけるのではなく、患者さん自身に選んでいただき、一緒に診療方針を組み立てることを大切にしています。
診療時に心がけていることは何ですか?

患者さんが治療後に「何をされたのかわからない」「勝手に治療された」と感じることがないように、これから行う処置の内容や必要性を事前に説明し、納得していただいてから進めることを心がけています。例えば、患者さんが歯を残すことを希望されても、状態によっては治療後に長く維持することが期待できない可能性があります。その場合も、単に「難しい」と伝えるのではなく、予想される経過や再治療の可能性、将来的な選択肢への影響まで含めてお話しします。口頭だけでは伝わりにくい時は、エックス線画像や口腔内写真に加え、必要に応じてマイクロスコープで撮影した動画も活用します。ご自身の状態を理解し、納得して治療を受けてもらうことが大切です。
次世代を育てながら、地域の予防歯科にも尽力
歯学生の指導も行っているそうですね。

母校である神奈川歯科大学の特任講師として、学生実習に携わっています。実習は9月に行われることが多く、主に3年生を対象に、模型を使った根管治療の手技やその背景にある理論を教えています。学生にとっては、専門的な処置を初めて本格的に学ぶ段階ですので、技術だけを一方的に教えるのではなく、まず歯科医療そのものに興味を持ってもらえるよう、できるだけ丁寧に接することを意識しています。今の学生はインターネットや動画などを活用して情報を集めることに慣れており、知りたいことを調べる力は非常に高いと感じますね。一方で、情報の信頼性を見極め、実際の診療にどう生かすかを考えることも必要です。学生からの質問を受けることで、私自身も知識や手技を改めて見直す機会になっています。
学校歯科医として地域の歯科医療にも貢献されています。
市内の特別支援学校を含む2校で学校歯科医を務め、定期歯科検診を担当しています。特別支援学校には、口を開けることや診療器具を口元に近づけることに強い抵抗を示すお子さんもいます。しかし、そうしたお子さんほど、虫歯や歯肉の状態をしっかり確認し、必要な治療や支援につなげることが大切です。無理に口を開けさせるのではなく、その子ができる範囲を見極め、少しずつ慣れてもらいながら診るようにしています。さいたま市は人口の流入が続き、子どもの数も多い地域ですが、定期検診や予防処置を受けている子も多く、保護者の歯科への意識は全体的に高いと感じます。治療の必要がなく、状態の確認だけというケースも多いです。
今後の展望をお聞かせください。

現在行っている一般歯科診療を土台にしながら、今後は対応できる治療や予防の幅をさらに広げていきたいと考えています。特に力を入れたいのが、虫歯や歯周病を未然に防ぐための予防分野です。定期的なクリーニングだけでなく、患者さんごとの口腔内環境やリスクを評価し、より踏み込んだ予防方法を提案できる体制を整えたいですね。すべての方に同じ方法を勧めるのではなく、必要性や希望に応じて選択肢として提示したいと考えています。治療のためだけでなく、良い状態を長く保つために通ってもらえる歯科クリニックをめざしたいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正/45万円~ マウスピース型装置を用いた矯正(成人のみ)/85万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

