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千手 成寿 院長の独自取材記事

せんじゅ歯科・こども歯科

(北九州市小倉南区/守恒駅)

最終更新日:2026/09/04

千手成寿院長 せんじゅ歯科・こども歯科 main

守恒駅そばに「せんじゅ歯科・こども歯科」が開院したのは2017年。以来、地域の子どもから高齢者まで幅広い世代の口腔健康を真摯に支えている。優しい笑顔が印象的な千手成寿院長の得意分野は小児歯科。「緊急性が高い場合を除き、嫌がるお子さんを無理に治療することはありません。その代わり、今よりも虫歯になりにくいおやつや飲み物をお伝えします。これは大人でも同じです」と朗らかに話す。長期的な視点でのアドバイスを大切に患者の生活や症状によって柔軟に対応する千手院長に、地域の歯科医療の現状から定期検診の重要性まで広く話を聞いた。

(取材日2026年7月8日)

自分の歯を自分でしっかりケアできるようにサポート

開業から10年ほどになりますが、どのような患者さんが多く来られていますか?

千手成寿院長 せんじゅ歯科・こども歯科1

開業当初から変わらずお子さんの患者さんが比較的多いのですが、最近は高齢の患者さんも増えていて、さまざまな世代の近隣にお住まいの方に来ていただいている印象です。この周辺は、院長先生の高齢化などもあって歯科医院の数が減少していて、地域全体の歯科医療キャパシティーは縮小傾向にあります。そのため当院へも、行き場を失った患者さんのご相談も増えています。しかしながら、予約は非常に取りづらいのが現状です。急患や新患ももちろん精いっぱい受け入れますが、いつでもそれができるかというとなかなか難しく、お待ちいただくことになるかもしれません。予約枠が確保でき次第、安心して通っていただけるよう尽力しますので、地域の実情も鑑みてご理解いただけるとありがたいです。

患者さん側も、地域の現状を知っておくことが必要ですね。

「歯科医院はコンビニより多い」とよく言われますが、それは大都市だけの話かもしれませんね。地域によっては、いつでも診てもらえる、予約が取れる、という時代ではなくなりつつあるように思います。数年ぶりに定期検診を受けようと思っても、予約がいっぱいで数ヵ月待ちということもしばしばです。定期的にきちんと来院される方の予約枠は、こちらが提示する期間内でしっかり確保いたしますが、定期検診を中断されたりしてその枠を手放すと、再び取り戻すのにかなりの時間を要することが多い状況です。限られた受け皿の中で、継続して歯を管理し続けることの重要性を、ぜひ知っていただけたらと思います。

地域の中で歯を継続管理していくために、心がけるべきことは何でしょう?

千手成寿院長 せんじゅ歯科・こども歯科2

まず定期検診にきちんと来ていただくこと、そしてその目的を正しく理解することです。定期検診は、数ヵ月に1度歯をきれいにクリーニングしてもらうために行くものではなく、ご自宅での毎日の歯磨きがうまくできているかを確認する場と考えていただけるといいのかなと思います。歯のお掃除はメインではなく、オプションのようなもの。一番の目的は、生活習慣の見直しです。生活習慣病の場合も、医療機関で定期的に血液検査を受けて、血圧などの数値をもとに食事や運動の指導を受けますよね。それと同じだと考えてください。患者さんご自身がご自分の歯をしっかりケアすることができるようになり、長期的な健康を守っていけるよう、私たちも一生懸命サポートさせていただきます。

一歩を踏み出す後押しをするのが定期検診

定期検診では具体的にどのような指導をされるのですか?

千手成寿院長 せんじゅ歯科・こども歯科3

今まで取り組めていなかったことを、一つでも覚えて帰っていただけたらと思いながらお伝えしています。100点満点をすぐに達成できなくてもいいんです。フロスや歯間ブラシなど、今まで使っていなかった道具を試してみる。そういった小さな一歩を後押しできるよう心がけています。やってみた結果、次の定期検診でうまくいっているとわかればモチベーションは上がるでしょうし、また一つアドバイスを持ち帰れると、さらなる前進につながります。当院は指導に力を入れていますが、歯科衛生士がしかりつけたりすることはまったくありません。非常に優しいスタッフばかりですので、歯磨きのお悩みを何でもご相談ください。

生活習慣に関してどのような助言をされていますか?

おやつや飲み物についてアドバイスすることが多いですね。お子さんには今よく食べているものは何なのかを聞いた上で、それよりも虫歯になりにくいものをお伝えしています。一番虫歯になりやすいのはあめやキャラメル。その次がチョコレートです。なので、あめやキャラメルが好きな子にはチョコレートを、チョコレートを好きな子にはアイスクリームをと、「今よりも虫歯になりにくいおやつはこれ」と選択肢を提示します。おやつを完全にやめるのは難しいことでしょう。我慢するよりも、「虫歯が進行しにくいのは何か?」に主眼を置いたほうが、実行しやすいと思います。高齢の方であればお薬の影響で喉が渇くこともあり、あめを好む方もいらっしゃいます。20~30代ではスポーツドリンクをよく飲んでしまう方も多いでしょう。虫歯をつくらないための助言は、年齢を問わず共通です。

小児歯科に注力されていますが、特に心がけていることはありますか?

千手成寿院長 せんじゅ歯科・こども歯科4

当院では決して無理な治療はしません。無理やり治療台に座らせても歯科医院が嫌いになってしまうだけです。親御さんにも「今は難しいようですから、学年がもう一つ上に上がるまで待ってみましょうか?」などと、説明をきちんと行った上で待つ視点はとても大事にしています。もちろん虫歯などを放置しておけば、もっとひどくなる、痛みが出てくるといったリスクもありますので、それも含めて説明しています。実際にお子さんが嫌がる様子を目の当たりにし、「ここまで嫌がるのならば待とう」と納得してくださる親御さんもいらっしゃいます。一方で、「時間を取りづらいので、今治療してあげてください」と言われることももちろんありますし、歯科医師から見ても「これは応急処置が必要だ」と思えば、治療をします。患者さんが安心して治療を受けられるよう、近くの大学病院を紹介することもあります。

長期的な視点を持って、柔軟に対応

歯科医院嫌いにしないという、長期的な視点で対応されているのですね。

千手成寿院長 せんじゅ歯科・こども歯科5

そうですね。ただ、無理に治療をしないということは、言い換えれば虫歯のリスクを残したまま生活するということです。だからこそフォローは必須です。大人の患者さんも同じですが、それができる信頼関係を構築することは治療の大前提で、当院が予約制を取り入れているのもそのためです。こちらが歯科医療についてどのように考えているかを知ってもらい、患者さんからはどのような生活スタイルで、どのような食生活をしているかなどを教えていただく。それが適切なアドバイスや、一人ひとりに合わせた歯科医療の提供につながります。月1回はメンテナンスが必要な方、半年に1回でいい方、どうしても自宅でのケアがうまくいかない方、口の中の変化を受け入れられる方、そうでない方など、必要な医療は本当に人それぞれ。私たちはそこに柔軟に対応していきたいと思っています。

その柔軟なスタンスはどこからきているのでしょう?

そもそも私は、高校3年時の担任の先生から「近くに九州歯科大学というのがあるから受けてみては?」と言われるまで、この大学の存在すら知らなかったくらいで、偶然に偶然が重なって今ここにいる感覚があります。あまりこだわりが強くない性格なのかもしれませんね。だから、特定の治療法を強く推奨するようなこだわりも持っていません。患者さんの価値観やモチベーションを伺って、同じ目線に立って、フラットな関係性で診療にあたっています。それが柔軟なスタンスにつながっているようにも感じます。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

千手成寿院長 せんじゅ歯科・こども歯科6

当院はベビーカーや車いすのまま治療台まで入って来られるバリアフリー設計を採用していて、キッズスペースのある個室もあります。予約の空きが少ない状況が続いていて申し訳ないのですが、患者さんお一人お一人を大事に思い、きちんと対応していけるよう頑張りますので、少しお待ちいただけるとありがたいです。治療方針はクリニックによってさまざまだと思いますが、当院では「正解は一つではない」と考えます。今すぐにすべてを100点にするのではなく、長い目で見てどこかで100点になることを目標にすることが大切だと思います。そして、100点が継続できるとより良いですね。これからも患者さんとのつながりを大切に地域に貢献していきたい、そう思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

マウスピース型装置を使った矯正/成人70万円~ 小児5万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。