その胸の痛み、大丈夫?
心臓病のサインを見逃さないで
本厚木かかりつけクリニック
(厚木市/本厚木駅)
最終更新日:2026/09/02
- 保険診療
胸に痛みや圧迫感、違和感がある場合、「疲れのせいかな」「胃の不調かもしれない」と自己判断し、しばらく様子を見る人は少なくないかもしれない。確かに心配のないケースも中にはあるが、「胸の痛みには心筋梗塞や狭心症など、命に関わる病気が隠れていることもあるので注意が必要です」と、「本厚木かかりつけクリニック」の笹生正樹院長は警鐘を鳴らす。笹生院長は循環器と心臓血管外科を専門としており、総合病院で救急科外来などにも携わってきた経験から、心臓の病気が疑われる症状をいち早く見極め、治療へつなげることに注力している。胸の痛みの原因や、気をつけるべき症状、検査の流れについて、詳しく聞いた。
(取材日2026年8月31日)
目次
少しでも気になる症状があればかかりつけ医に相談を。生活習慣の見直しが心臓病予防の鍵
- Q胸が痛いとき、どんな場合にすぐ受診すべきですか?
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A
▲胸の痛みは重大な疾患のサインの場合も
命に関わる病気の可能性がある症状は、突然激しく胸が痛む、締めつけられるような痛みが数分以上続く、圧迫されるように痛い、左肩や腕、背中、顎、みぞおちに痛みが広がる、冷や汗、吐き気、息苦しさを伴う、顔色が悪く意識がもうろうとする、安静にしても痛みが治まらない、といった特徴のある胸痛です。このような場合は心筋梗塞、あるいは大動脈解離など緊急性の高い病気が疑われるため、ためらわずに救急車を呼んでください。また、運動時や階段を上ったり下りたりするときに胸が痛む場合も、狭心症の可能性があり注意が必要です。この場合も早めの受診が重症化防止につながります。
- Q胸の痛みの原因にはどんなものがありますか?
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A
▲胸痛の原因は心臓以外にもさまざま
心臓や血管の病気としては、狭心症、心筋梗塞、大動脈解離、プレコーディアル・キャッチ症候群という前胸部が痛む疾患の可能性が挙げられます。ただし、すべての胸痛が心臓に関わるものとは限りません。例えば、肺炎、気胸、肺血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)などの肺・呼吸器系の病気、逆流性食道炎や胃炎といった消化器系の病気、筋肉や神経に関わる肋間神経痛や筋肉痛なども原因として考えられます。またパニック障害、不安障害などの心の不調でも、動悸や息苦しさを伴って胸が痛みます。一見軽そうに見える痛みでも、命に関わる病気と症状が似ていることが多いため、専門の医師による見極めが重要となるのです。
- Q狭心症や心筋梗塞はどう見分けるのですか?
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A
▲長引く胸痛は心筋梗塞の可能性も
痛みの出方や持続時間が大きなポイントです。狭心症は一時的な血流不足が原因となって起こるため、運動時に痛みが出て安静にすると治まる傾向にあります。一方、命に危険が及ぶ心筋梗塞は、血管が詰まり心筋が壊死する状態で、突然の強い痛みが長時間続き、安静にしていても改善しないという特徴があります。この場合は迅速な治療が生死を左右するため、早期の受診が不可欠です。
- Q受診するとどんな検査を行いますか?
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A
▲問診と検査で胸痛の原因を見極める
胸痛の原因を調べるために、まずは問診で、いつから、どこが、どのように痛むかを詳しく伺います。そして心臓の動きや異常を調べるために心電図検査をしたり、心臓や炎症の状態を確認するための血液検査を行ったりします。そのほか、必要に応じて胸部エックス線検査、心臓超音波検査、CT検査などを行いながら原因を見極め、今すぐ治療が必要か、経過観察でよいかを迅速に判断します。受診の際は、痛みの特徴や発生したときの状況、頻度などをメモしておくと、スムーズな診断に役立ちますよ。
- Q胸の痛みを予防するにはどうすればいいですか?
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A
▲生活習慣の管理が心疾患予防の第一歩
心臓疾患に関しては、多くの場合が生活習慣と深く関わりがあるため、日頃からバランスの良い食事、禁煙、適度な運動、ストレス管理を心がけることが大切です。また高血圧や糖尿病、脂質異常症を指摘されたら、放置せずにきちんと治療して改善を図ることですね。何より、ちょっとした気になる症状でも相談できる「かかりつけ医」を持つことが、病気の予防や早期発見のためにとても大事だと考えます。自己判断が一番危険ですので、体調に違和感を感じたら医師に相談するようにしてください。

