山田 尚武 院長の独自取材記事
山田整形外科
(吹田市/吹田駅)
最終更新日:2026/08/12
「山田整形外科」は2018年、吹田市内のショップやレストラン・カフェなどが立ち並ぶ複合商業エリアに開業。以来、地域の人々に寄り添いながら診療を続けている。院長の山田尚武医師は開業まで、吹田市の総合病院で整形外科医師として小児整形外科に専門性を発揮しながら診察を続けてきた。「今後もこの地域で人々の健康に寄り添いたい」という思いから自らの医院を吹田市内に設け、子どもから高齢者まで幅広い年齢層を対象とした診療・リハビリテーションを行っている。山田院長は医師による診断と同時に理学療法士によるリハビリを欠かせないものとし、けがや症状を呼び込まない体づくりが大切であると語る。「運動器のアドバイザー」としての山田院長の思いや、私たちが日常生活で気をつけるべきことなどについて、話を聞いた。
(取材日2026年7月8日)
吹田に暮らす全年齢の患者を対象に
開業の場所として吹田市を選ばれた理由を教えてください。

2014年から開業まで、大阪府済生会吹田病院に整形外科医師として勤務していました。中でも小児整形外科を専門に扱い、発育性股関節形成不全の乳児超音波検査を長年行っていたことから、この地域の患者さんにはとても思い入れがあります。総合病院で診察していた患者さんたちの診療を開業してからも続けられるように、吹田でも人々が集まるこの商業エリアで開業することにしました。現在も済生会吹田病院では定期的に外来で診察を行っています。当院では、一般整形外科、小児整形外科、リハビリテーション科、リウマチ科、スポーツ整形外科などの診察をはじめ、各種検査にも対応しています。また治療だけではなく、地域における「運動器のアドバイザー」としての役割を果たしていきたいと思います。
先生が考えられる「運動器のアドバイザー」としての大切な役割は何でしょう?
患者さんが訴えられる主訴に対して診断・治療を行い、リハビリを進めていくのはもちろんですが、「何がその人の痛みや不調の原因になっているのか」を見極めてその後の方針を決めていくことだと考えています。例えばスポーツによる痛みでは、どういう動きが原因になって体を痛めたのかを突き止める必要があります。また患者さんの日常が立ち仕事であるか座り仕事であるかなど、それぞれの生活などを把握した上で原因を考えなければなりません。患者さん一人ひとりの個別性を見据えて原因を見つけ出し、原因となった動作や体の動かし方の癖を見直しながらリハビリを行っていくことで、より良い結果につながると考えています。
医院がある吹田駅近くの地域では、どんな患者さんが多いですか?

吹田市は大阪市内に勤める人々のベッドタウンであり、昔からお住まいの方も多い地域です。そのため乳幼児・未就学児からご高齢の方まで、まさに全世代の患者さんに来院いただいています。子どもの患者さんは単純なけがや一時的な痛みなども多いのですが、その中にペルテス病、大腿骨頭すべり症なども隠れていることもあり、注意が必要です。スポーツのけがなどで学生さんも来られます。吹田は野球やサッカーなど社会人スポーツが盛んなので、試合や練習で体を痛めた患者さんも多いですよ。働き盛りの年齢の方々は腰痛や肩、首の痛みなどを訴えて来院される方が多いです。高齢患者さんは膝の痛みや腰痛が多いですが、手術を終えられて継続的にリハビリを行うために通院されている方も数多くいらっしゃいます。
予防医療・リハビリ・運動の啓発に取り組む
骨粗しょう症の治療にも力を入れておられますね。

どうしても中高年以降の病気として考えられがちな骨粗しょう症ですが、女性の場合、20歳を超えたらどなたも一度検査を検討されたほうがいいと思います。無理なダイエットなどが原因で、骨密度が低下している方も多く見られます。働き盛りの方でも運動不足から症状を悪化させている方も多いですね。当院は骨密度検査機器を保有しており、吹田市が実施する20~70代の方々を対象とした健康診査にも対応しています。早めに発見して対処を始めることで骨折の予防にもつなげられます。高齢になってからの骨粗しょう症による骨折では、治癒に時間がかかりますし、骨折の程度によっては完治しないこともあります。ですので若い方もぜひ一度、検査を検討してください。薬物療法となると長期の治療になる場合もありますが、私も患者さんが治療に対するモチベーションを保ち続けられるよう、全力でサポートします。
予防医療に力を入れておられるとお伺いしました。
運動の啓発を積極的に行っています。人間の体には一定の運動が必要。しかし近年はデスクワークの人が増えた上に、便利な世の中となり、意識していないとどんどん生活上の活動量が減ってしまいますよね。特に新型コロナウイルス感染症が蔓延したときには、外出禁止やテレワークの一般化で活動量が減ったことをきっかけに、腰痛などの痛みを訴える患者さんが増加しました。運動の習慣を持つことは、骨粗しょう症を原因とする骨折予防などにつながることはもちろん、腰・肩・膝の痛みや治癒後の再発の予防にも役立ちます。さらに免疫力の向上や、生活習慣病および認知症の予防につながるなど運動することにはメリットがたくさんあります。このような時代だからこそ運動は予防医療の要。来院されるすべての世代の患者さんに、日々の活動量を増やすことの大切さをお話ししています。
リハビリ環境にこだわられているのもこちらの医院の特徴ですね。

リハビリは整形外科の治療に欠かせないものです。開業当初よりリハビリ室のスペースを拡張し、現在6人の理学療法士が在籍しています。私の診断・治療と直結して、患者さんにワンストップでリハビリを提供できる環境が整っています。高齢の方の術後リハビリはもちろん、首や肩の痛みなど日常的な不調にもリハビリは役立ちます。スポーツ経験者の理学療法士もいるため、野球肘や疲労骨折などで来院される患者さんには痛みや症状に対するリハビリに加え、不調の原因と考えられるフォームのチェックなども行えます。また、当院に来院することが困難になった近隣の患者さんに向けて、理学療法士がご自宅にお伺いする訪問リハビリも実施。地域のケアマネジャーと協力しながら効率的に持続的なリハビリを行っています。リハビリスタッフは患者さんの状態をリアルタイムで把握できるため、定期的なミーティングを行うことで情報共有を行っています。
健康を保つための「元気」を支える
患者さんとの接し方で大切にされていることを教えてください。

勤務医時代から小児整形外科に携わってきたため、子どもの患者さんはできるだけ怖がらせない、泣かせないように心がけています(笑)。子どもの患者さんに限らず、当院での治療やリハビリに対して「嫌だな」とネガティブな感情を持たれては治療の妨げになります。そのために、どの世代の患者さんもリラックスして受診やリハビリができる環境づくりに努めています。私を含めスタッフが笑顔で雑談なども交えながら接することで、患者さんも安心して治療や施術が受けられますよね。そうすると私たちのアドバイスも受け入れてもらいやすくなる。それに加えてこれも子どもの患者さんからご高齢の患者さん、すべての患者さんに対してですが、できるだけわかりやすい言葉で病態や症状、今後の治療や施術について説明を行うようにしています。患者さん一人ひとりを観察し、個別性を重視した対話を心がけています。
先生ご自身も積極的にスポーツをされているそうですね。
もともとスキーに打ち込んでおり、夏場には障害物レースに参加したりもしています。そのために筋力トレーニングなど、体力作りも欠かせませんね。患者さんにスポーツの大切さと健康維持のための運動の奨励を行っているため、私自身も運動量を保って健康である必要があります。今後も運動の習慣は絶やさないようにしていきたいですね。
読者へのメッセージをお願いします。

人生に「健康」はもちろん大切ですが、それに加えて「元気」であることが必要です。健康のために運動をはじめる第一歩を踏み出すのにも「元気」が必要ですからね。常に前向きに、新しいことに対してフットワークが軽い状態を維持しておくことが大切だと考えています。家に閉じこもった生活をしない、外出を心がける、歩くことを楽しむ、たまには旅行にも出かける……皆さんがそんな「元気」を保てるよう、私たちは専門家として全力でサポートしていきます。

