守重 昌彦 理事長、吉冨 洋樹 先生、下山 稔人 先生の独自取材記事
ぜんしん整形外科
(昭島市/昭島駅)
最終更新日:2026/08/31
昭島の緑豊かな住宅街にある「ぜんしん整形外科」。立川駅前でクリニックを営んできた守重昌彦理事長が、長年の夢をかなえて2024年9月に開業した有床診療所だ。同院がめざすのは診断から手術、リハビリテーションまでを一貫して高いレベルで提供する医療。肩や膝などのスポーツ障害から腰痛や脊椎疾患まで、幅広い整形外科領域に対応している。広々としたリハビリテーションルームには理学療法士が常駐し、術後の機能回復や再発予防まで見据えたサポート体制を整備。「すべての人々の心を輝かせる」という理念のもと、スポーツ整形外科を専門とする吉冨洋樹先生、腰痛を専門とする下山稔人先生らと連携し、専門性を生かした診療を行う。守重昌彦理事長、吉冨先生、下山先生の3人に、クリニックに込めた思いや診療へのこだわりについて話を聞いた。
(取材日2026年5月28日)
手術室と入院病棟を備えた整形外科クリニック
立川に続き2024年9月に昭島に開業されました。たくさんの患者さんが訪れているそうですね。

【守重理事長】祖父が立川で開業医をしていて、地域の方々のために働く姿を見て育ちました。転機になったのは高校時代のソフトテニス部での経験です。半月板を損傷し、大事な試合でレギュラー入りを逃した悔しさから、「自分のような思いをする人を減らしたい」と考え、整形外科医を志しました。神戸大学卒業後は東京大学整形外科に所属し、多くの手術を経験しました。2018年に立川でクリニックを開業したのも、「診断から手術後のフォローまで患者さんを一貫して診ていきたい」という思いからです。ただ、立川院には手術室がなく、手術が必要な患者さんには近隣病院に入院していただき、私が出向いて執刀していました。そのため、いつかは手術室と入院病棟を備えた施設をつくりたいと考えていました。その夢をかたちにしたのが当院です。専門的な手術医療と、気軽に相談できる地域のかかりつけ機能の両立をめざしています。
クリニックの強みについて教えてください。
【守重理事長】まず迅速に対応できることですね。MRIやCTを院内に備えているので、ほとんどの場合はその日のうちに診断まで進められます。それから、保存治療でも手術治療でも、高いレベルの医療を提供できることです。手術については、大学病院に近いレベルの治療をクリニックで受けていただける体制を整えていますが、だからといって「当院は手術しか勧めません」という「一本足打法」的な考え方ではありません。注射やリハビリテーションなども含め、その方にとって本当にベストな選択肢を提供したいと思っています。専門性の異なる複数のドクター、7人の理学療法士、診療放射線技師、看護師や事務専門のスタッフとともに、すべての患者さんにとって居心地の良い空間をめざしています。
守重理事長が診療する際に大切にしていることは何ですか?

【守重理事長】患者さんが何を望んでいるのかをしっかり理解することです。同じ病気やけがでも、「痛みが取れればいい」という方もいれば、「スポーツに復帰したい」「仕事を続けたい」という方もいます。その方の生活や目標をよく聞いた上で、一番いい方法を一緒に考えるようにしています。特にスポーツ外傷の場合、けがをした直後は誰でも落ち込みます。しかし、私たちがめざしているのは、ただ元の状態に戻すことではありません。リハビリテーションや体の使い方を見直しながら、復帰したときには以前よりも良いパフォーマンスを発揮できる状態をめざしています。
専門性を持つドクターが大切にしていること
吉冨先生のご経歴と専門分野、診療で大切にしていることについて教えてください。

【吉冨先生】私は開業時から、当院で診療を行っています。初期研修修了後に東京大学整形外科へ入局し、関連病院で経験を積んだ後、関東労災病院のスポーツ整形外科に7年間在籍しました。スポーツ整形外科を専門としてきたので、肩や膝のけが、半月板損傷、前十字靱帯損傷などの診療や手術を得意としています。守重理事長とは東京大学整形外科の肩関節を専門とするグループで活動してきました。海外の勉強会にも一緒に参加するなど長い付き合いがあり、診療に対する考え方もよく知っています。開業の話を聞いた時も、理念やめざす医療に共感し、「ぜひ一緒に」と思いました。診療で大切にしているのは、単にけがを治すことではなく、「どう復帰したいのか」を理解することです。同じ肩のけがでも、野球なのか柔道なのかで求められる動きは違いますし、利き腕かどうかでも方針は変わります。競技特性やポジション、練習内容まで聞きながらプランを考えています。
下山先生のご経歴と専門分野、診療で大切にしていることについて教えてください。
【下山先生】私は台湾出身で、現在は日本国籍を取得しています。大学病院等での勤務を経て、2025年より当院で外来診療を担当しています。専門は腰痛を中心とした整形外科診療ですが、腰痛の背後には時に内科的な重篤疾患が隠れていることもあります。そのため、詳細な問診と身体所見から得られた情報をもとに、当院の強みであるMRIやCTによる当日検査も迅速に組み合わせ、論理的なプロセスに基づいて「見落としてはならない重大な病因」を徹底的にスクリーニングすることを最も重視しています。外来を担う私の役割は、初期診断において問診や身体所見を含むデータを正確に評価し、因果関係を整理することです。当院が大切にするチーム医療の起点として、院内の医師やスタッフへ的確に情報共有を行うハブとなるよう努めています。
手術室と入院病床について教えてください。

【守重理事長】当院には2つの手術室と19床の入院病床があり、診断から手術、入院、リハビリテーションまで一貫して対応できる体制を整えています。病床数としてはクリニックの規模ですが、整形外科の専門医療を提供できる環境が整っています。大規模病院と比較して少ない手続きでスムーズに手術を受けられるのは、大きなメリットではないでしょうか。
「すべての人々の心を輝かせる」治療を
こちらではどのような手術が受けられるのでしょうか。

【守重理事長】関節鏡視下手術が中心で、肩や膝の疾患が多いですね。なかでも一番多いのは肩腱板断裂の手術です。患者さんの年齢層としては40代から70代くらいが中心で、平均すると60代前後になると思います。若い方だと30代で受けられる方もいます。また、肩や膝だけでなく、脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアといった脊椎疾患の手術にも対応しています。手術を担当しているのは主に私と吉冨先生です。吉冨先生はスポーツ整形の経験が豊富なので、肩や膝のスポーツ障害なども数多く診ています。
今後の展望についてお聞きします。
【守重理事長】私たちはこの春、理念を「すべての人々の心を輝かせる」に刷新しました。何かを判断するときには「その行動は相手の心を輝かせるものか」「自分自身の心も輝く選択なのか」を考えるようにしています。私自身、自分が輝いていなければ周りの人を照らすことはできないと思っていますし、人生とは命を輝かせることだと考えています。その思いを法人の理念に込めました。今後は、同じ思いを共有できる医師やスタッフの仲間を増やしながら、多摩地域で更なる展開も視野に入れています。患者さんにとって本当に必要な医療を提供しながら健全な経営を続けていきたい。その姿を示していくことも、私たちの使命だと思っています。
吉冨先生、下山先生から読者にメッセージをお願いします。

【吉冨先生】MRIやCTに映らない症状もありますから、患者さんがどのようにけがをしたのか、どんなことで困っているのかを丁寧に聞き、その方だけのストーリーを組み立てて診断するようにしています。クリニックならではの小回りの良さを生かし、できる限り迅速に治療につなげています。新しいスポーツにも積極的に興味を持ち、知識をアップデートしながら診療に生かしています。気になる症状があればお越しください。
【下山先生】腰痛や体の不調の原因を突き止め、明確な論理的根拠をもって今後の見通しや適切な選択肢を提示することが、外来を担う私の役割です。「これくらいで受診していいのだろうか」と悩む必要はありません。まずは気軽に相談できる窓口として頼っていただきたいですね。日本語や英語、中国語(北京語)にも対応できますので、言語面でご不安を抱えている方も、どうぞ安心してご相談ください。

