加藤 怜 院長の独自取材記事
大阪京橋イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニック
(大阪市都島区/京橋駅)
最終更新日:2026/08/20
京橋駅から程近く、2024年6月に開院した「大阪京橋イノルト整形外科 痛みと骨粗鬆症クリニック」は、黒とオレンジを基調にしたスタイリッシュな印象の整形外科クリニックだ。2026年4月から院長を務めるのは、整形外科の医師として多くの病院で研鑽を積んできた加藤怜先生だ。院内には広々としたリハビリテーションルームを備え、多くの理学療法士とともに運動療法による根本的な治療をめざしている。整形外科医療に真っすぐな姿勢で取り組む加藤院長に、診療への思いを聞かせてもらった。
(取材日2026年7月9日)
「できない」を「できる」に変える整形外科医をめざす
整形外科医をめざされたきっかけを教えてください。

幼い頃から虫や魚などの生き物が好きでした。自然の仕組みや生命の仕組みに心惹かれたのです。好きな教科は理科でしたから、その知識や、関心を持っている分野のことを、人のために役立てたいと思ったのが、医師をめざしたきっかけです。臨床実習でさまざまな診療科を経験させていただく中で、自分で手を動かす診療科に進みたいと思ったことが整形外科を選んだ理由なのですが、もう一つ別の理由もあり、それはスポーツが苦手だったからです。苦手ながらに柔道をはじめ、そこから筋力トレーニングに目覚めたことで、できなかったことができるようになり、勝てなかった相手に勝てるようになりました。この成功体験ををベースに、運動からのアプローチで患者さんの痛みを取ることができ、患者さんができなかったことができるようにサポートする整形外科医をめざしました。
ご経歴や印象的なご経験を教えてください。
京都大学医学部医学科を卒業し初期研修修了後、同大学付属病院や神戸市立医療センター中央市民病院など多くの整形外科で経験を積ませていただきました。外傷をはじめ、関節脊椎腫瘍など、幅広い整形外科の分野を学ぶ中で、印象に残っているのは、整形外科治療のゴールは、患者さんが痛みを改善し、再び動ける身体を取り戻すことだと感じたことです。そのために手術が適した治療になることもありますし、運動療法などの保存的治療で十分に改善が望めることもあります。手術を行う場合であっても、治療は手術だけで完結するものではなく、その後のリハビリテーションや運動療法によって機能を取り戻すよう図ることが非常に重要です。 こうした経験から、必要なときには手術を適切に選択しながら、可能な限り運動療法を中心とした保存的治療で患者さん自身の身体を良くしていくことを大切にしたいと考えるようになり、その思いが、院長就任につながりました。
診療ポリシーを教えてください。

「質の高い医療を提供すること」です。当院には日本整形外科学会整形外科専門医が4人在籍しています。患者さんに寄り添いながら治療するのはもちろん、より良い治療後をめざす医療を提供していきたいと考えています。重要視しているのはリハビリです。当院では、物理療法ではなく理学療法士による運動療法で根本的な治療をめざします。そして超音波検査装置を活用して、精密な処置を行っていくのも特徴です。素早い原因究明とわかりやすい説明をすることで、患者さんに安心していただけることをめざしています。
検査・リハビリ・治療を組み合わせ根本改善をサポート
現在の患者層や、主訴で多いものは何ですか?

当院は京橋駅からすぐという土地柄もあって、30代から60代の働く世代の患者さんが多いですね。主訴としては首・肩・腰・膝などの痛みや関節の痛みなど。もちろん高齢の患者さんも通ってくださっています。若い世代はスポーツによる障害の悩み、転機を迎える50代の女性ですと、骨粗しょう症や、筋肉量が経るサルコペニアの患者さんも多いです。
骨粗しょう症の検査はどのように行うのですか?
将来の骨折を予防するためにも、当院は骨粗しょう症の検査や治療に力を入れています。検査はDEXA(デキサ)法により、腰椎と大腿骨の骨密度を測定。そして胸椎と腰椎エックス線写真を撮り、骨折や変形の有無を確認。骨代謝マーカーを含めた血液検査を行い、骨の形成と破壊の評価や、ビタミンDの値の確認をします。治療をしていく上で、腎機能やカルシウム値も必要なので一般的な血液検査項目も入れています。骨密度は1回落ちるとなかなか上がらないもの。まずは検査をして患者さん自身で骨密度が落ちかけていることに気づく、自覚することが大事なんです。知らないまま何もしないと病状が進んでしまい、将来の骨折や寝たきりを招く可能性があります。ですから早期発見・早期治療で、骨密度が落ちないように予防することが大切です。予防の基本は、食事と運動、日の光に当たること、そしてビタミンDの摂取です。
超音波検査装置による診察について詳しく教えてください。

整形外科での検査と言えば、これまでエックス線、CT、MRIの3つでした。しかしエックス線検査でわかるのは骨だけですので、それ以外の筋肉、靱帯、神経はわかりません。CTやMRIは静止時の状態の検査を行うものです。昨今、整形外科領域でも超音波検査装置の普及が進み、評価する選択肢が一つ増えたことで診療は大きく変わったなと感じています。超音波検査では、筋肉、靱帯、腱、神経などをリアルタイムで確認できます。そして超音波検査を併用することで注射の針先や神経・血管も確認できますので、ハイドロリリースなども大事な組織を傷つけることを防いだ上で、適切な位置に注射をすることが望めます。
たくさんのリハビリスタッフがおられるそうですね。
開院時からさらにリハビリスタッフを増員し、12人体制になりました。当院は物理療法ではなく理学療法士による運動療法で対応する体制を取っています。例えば、痛み止めの薬で痛みを抑えるよう図るだけではなかなか症状の改善が得られません。医師、理学療法士が動作・身体機能を評価し、患者さんの痛みの原因を探り、根本的な治療を目標に医療を提供していく必要があります。リハビリでは、痛みがある部位だけではなく全身から見てどこを治療したらいいかを考えてアプローチします。家での体操も継続が難しいと思いますので、患者さんに頑張って通院していただくことが、一番の根本的な治療につながると思います。
「原因を突き止めること」から始まる整形外科医療
注目されていることはありますか?

再生医療の分野に注目しています。特に、近年ではPRP(多血小板血漿)を用いた再生医療の分野も研究が進んでいます。当院でも最新の情報にアンテナを張って、患者さんに還元できるようにしていきたいと思っています。
患者さんと接する際に気をつけられていることは?
3つあります。1つ目は原因の追究です。しっかり診断をつけ、そこから治療を始めていきます。そのためには痛みはどこから来ているのかをしっかり検査をして、突き止めたいと思っています。2つ目は、患者さんに合わせた治療を行うことです。社会的状況や患者さんの背景を知り、それぞれのニーズに合わせてお応えしていくことです。例えば「不安な症状があるから話を聞いてほしい」「全部原因を突き止めて治療してほしい」など、患者さんの思いはそれぞれです。一人ひとりに適切で、最短距離で、わかりやすい結果をお出しできるよう、検査・身体所見・診察を組み合わせて、オーダーメイドの医療を提供していきたいです。そして最後の3つ目は、患者さんに少しでも安心していただけるように“笑顔”を意識しています。
お休みや診療前後の過ごし方を教えてください。

まずは筋トレです。1日1時間、週5〜6日取り組んでいます。筋トレ好きが高じて、昨年は初めてボディメイク大会に出場しました。ボディビルやメンズフィジークなどの大会ですね。過去にないくらい食事をコントロールして、脂肪を減らすのが楽しくて、定期的に出られたらとも思うのですが、日常生活に支障が出るレベルなので、両立しながら頑張れればと思います。もう1つは釣りです。自然にふれるとやはり気分転換になるので定期的に行っています。
今後のご展望と、読者へのメッセージをお願いします。
先輩方が取り組まれていることを参考に、自分でも常にアンテナを張りながら、1人でも多くの患者さんのお困り事に対応できるように取り組んでいきたいです。当院は月曜日から土曜日はもちろん、日曜日も診療を行っていますので、日曜日にケガをしたり、どうしても我慢できない痛みがある場合は、ぜひ頼っていただけたらと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはハイドロリリース:2回目以降5500円

