外山 勝弘 院長、林 友紀 先生の独自取材記事
東京羽田渡辺クリニック
(大田区/大鳥居駅)
最終更新日:2026/10/05
大鳥居駅東口より徒歩1分ほどの場所にある「東京羽田渡辺クリニック」。前身は長きにわたり地域を見守ってきた渡辺病院で、今年の5月に東京羽田渡辺クリニックとして新たに開院した。現在は、渡辺糺理事長、外山勝弘院長、渡辺理事長の娘である外科医の林友紀先生の3人をメインに、糖尿病や乳腺などの各診療科の医師が診療を担当。渡辺病院が急性期病院であったことから、同院もできるだけ断らずに診るというスタンスを色濃く残し、渡辺病院が築いてきた地域との信頼関係を同院も築いていくことをめざしている。外山院長は2023年より渡辺病院で院長を務め、同院の院長を継承。「この地域の住民の健康を守り続けたい」という渡辺理事長の意思を継いで診療を行っている外山院長と林先生に、話を聞いた。
(取材日2026年8月28日)
かかりつけ医として不安のないように対応したい
渡辺病院から一新し、今年春にこちらのクリニックを開院されました。

【外山院長】前身が病院ですので、その外来部門がそのまま移転してきたようなイメージです。整形外科、小児科以外は渡辺病院の診療機能を引き継いでいますので、クリニックとしては、診療科目が比較的多く、幅広いご相談に対応できる体制になっています。当院は理事長の渡辺糺先生のお父さまが始められ、体制を変えながら続いてきた長い歴史を持つ地域密着の医療機関です。私は、前身である渡辺病院時代から勤務しており、今年で11年目です。2023年からは院長を務めていて、渡辺理事長、林友紀先生とともに常勤しています。私は東邦大学出身で、大学勤務が終わってからは、大森山王病院に10年ほど務め、それからご縁があって渡辺病院へ移りました。これまで長年にわたり、大田区の地域医療に携わってきました。
どのような患者さんが多いですか?
【外山院長】この場所で診療所を開いてから約70年になりますので、地域の皆さんのかかりつけ医としての役割を担えているのではないかと思っています。渡辺病院の頃から継続して通ってくださる方は多く、家族ぐるみで3世代4世代と通ってくださる方もいらっしゃいます。私は、呼吸器が専門で、この近辺は工業地域でもありますので、喘息や肺気腫、肺炎などの呼吸器疾患で受診される方が比較的多い印象がありますね。また、空港勤務の方も多く、感染症対策への意識が高いため、日頃の健康管理を含めたプライマリケアを担う機会も多いと感じています。
【林先生】ご高齢の患者さんが多い印象があります。私は外科が専門ですが、一人暮らしの方も少なくなく、ちょっとしたけがでもご自身で手当てをするのが難しいことがあります。そうした際に気軽に相談できる場所として、当院を頼っていただくことも多いですね。
地域に密着したクリニックなのですね。

【外山院長】そうですね、大鳥居駅から徒歩約1分というアクセスの良さもあると思います。また昔ながらかもしれませんが、当院は診療予約を取らず、どなたでも受診いただける体制にしています。その分、時には患者さんをお待たせすることもありますが、気になることがあればすぐに相談できるという安心感につながっているのではないでしょうか。各病院との連携体制も整っておりますので、必要に応じて適切な医療機関へご紹介することも可能です。現在はクリニックとして運営しているため、日祝休診で24時間対応もしておらず、それがかかりつけ医としての課題ではありますが、皆さんに利用しやすい場所であればと思っています。当院は、渡辺理事長が急性期病院として開院したので、その理念や考え方は今も受け継がれています。できるだけ患者さんをお断りせず、まずはしっかりお話を伺い診療につなげるというスタンスは今でも息づいていますね。
豊富な設備を導入し、各領域の医師が診療を担当
クリニックは3階建てですね。各フロアについて教えてください。

【外山院長】1階が検査部門で、内視鏡やCTなどがあります。2階には受付と診察室、心電図検査室があり、3階は医局です。内装は渡辺理事長と林先生がコンセプトを出し、造られています。
【林先生】皆さんに引き続き安心して通っていただけるよう、渡辺病院の雰囲気を受け継ぎ、青を基調とした明るい空間づくりを心がけています。1階は、検査室に加え、検査後に休憩できるようリカバリールームを新設しました。また、発熱患者さん用に隔離室を新設し、感染症の疑いがある方はこちらで診察しています。
検査設備が整っていますね。
【林先生】消化管内視鏡は、上部と下部どちらも対応しています。鎮静剤を使って、できるだけ苦痛に配慮して検査できるように心がけています。希望があれば上部内視鏡検査は経鼻内視鏡でも行えますので、より負担が少なく検査を受けていただけると思います。内視鏡に関しては、渡辺理事長が専門なのですが、消化器分野を専門としている先生をお呼びして、月曜日以外は毎日検査できるように体制を整えています。各分野を専門とする先生方も勤務しています。私の夫は乳腺外科専門で、昭和医科大学乳腺外科主任教授で、同大学の乳腺外科の先生方にもきていただいています。泌尿器科も、外山院長の出身大学である東邦大学から、専門の先生に来ていただいています。。専門的な診断から治療までできるのが当院の強みですね。
多くの先生が勤務される中で、コミュニケーションはどのように取っていますか?

【林先生】特別にミーティングの場を設けているわけではないのですが、例えば胸部エックス線を見ていて気になる所見があれば、隣の先生にすぐ相談できる環境があります。その都度コミュニケーションを取りながら診療を進められるので、とても連携が取りやすいですね。また、3階の医局で一緒に昼食を取っていると、自然と患者さんのことが話題にあがることもありますし、診療以外のことも含めて日頃から気軽に意見交換ができます。そうした風通しの良さは当院の大きな特徴だと思います。さらに、看護師や臨床検査技師、受付スタッフの多くが前院から引き続き勤務してくれています。私たち医療スタッフにとって心強い存在であるのはもちろん、患者さんにとっても顔なじみのスタッフがいることで、これまでと変わらない安心感を持って通っていただけるのではないかと思います。
地域住民の健康をこれからも守っていきたい
診療の際、大切にしていることはありますか?

【林先生】例えば腹痛で来院された方でも、よくお話を伺うと、実は別の不調を抱えていることも少なくありません。ですので、私は主訴だけに目を向けるのではなく、患者さんのお話をしっかり聞きながら全体を診ることで、体すべてを健康に保っていただけるように心がけています。
【外山院長】患者さんに寄り添う気持ちは常に大事にしたいと思っています。患者さんが訴えていることと病状が違う場合もありますし、実は体は健康でも、内面的な不安で体調を崩している方もいます。そのため大事なのは、しゃくし定規な考え方をせず、家族や親戚、それからご近所さんに接するような姿勢だと考えています。私たちができることを見つけて、もしできないことがあるなら、然るべき場所にきちんとつないでいく。そういった役割を担っていたいという思いを常に持っています。
患者さんとの関わりの中で心がけていることを教えてください。
【林先生】渡辺理事長はこの場所で50年以上診療しています。患者さんと世間話を交えながらじっくりお話しすることも多く、一人ひとりの生活背景までよく把握しています。患者さんもまた、当院のことをよく理解し、長く信頼を寄せてくださっています。そうした地域の皆さんとの温かいつながりを、私自身もこれから大切に育んでいきたいと思っています。
【外山院長】患者さんと普段お会いしているからこそ、その日の体調の違いがわかるのだと思います。今日は普段と違うな、と感じることもあります。渡辺理事長が患者さんとお話ししたことで異変に気付くこともあるので、私たちもめざしたい姿ですね。
今後の展望について教えてください。

【林先生】理事長である父が大切にしてきた地域医療の姿勢を、私も受け継いでいきたいと思っています。地域の皆さんの健康を支え、これまで以上に信頼していただけるクリニックをめざしていきたいですね。これまでは急性期病院という印象が強く、症状が悪化してから受診される方や紹介で来院される方が多かったんです。この春からはクリニックとして新たなスタートを切りましたので、ちょっとした体調の変化や気になることでも、気軽にご相談いただければと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とは人間ドック/5万円~

