藤澤 友輝 院長、藤澤 千世 副院長の独自取材記事
ふじさわ内科クリニック
(東温市/牛渕団地前駅)
最終更新日:2026/10/10
2026年9月1日開院の「ふじさわ内科クリニック」は、内科・循環器内科・消化器内科のクリニックだ。循環器を専門とする藤澤友輝院長と、消化器を専門とする妻の藤澤千世副院長。愛媛大学医学部の同窓でもある2人が、それぞれの専門性を持ち寄り、心臓・不整脈診療、内視鏡検査、睡眠医療の3本柱を掲げて地域医療に臨む。大学病院との連携を大切にしながら、地域で患者の病状を継続的に管理していくことに力を注ぐ友輝院長の姿勢、女性が受診しやすい環境づくりに力を注ぐ千世副院長の思い、そして開院にあたりこだわり抜いたという院内環境について、2人に詳しく話を聞いた。
(取材日2026年8月28日)
循環器と消化器、2つの専門性を融合したクリニック
この地で開院された経緯を教えてください。

【友輝院長】愛媛大学医学部で学び、同大学病院で循環器内科の診療に携わってきました。不整脈診療や心電図診断を中心に経験を重ねる中で、専門的な治療だけでなく、患者さんの生活に近い場所で継続して診ていくことの大切さも感じるようになりました。動悸や胸の違和感があっても、「受診するほどなのかな」と迷う方は少なくありません。そんな時に「まず聞いてみよう」と思ってもらえる存在になりたい。培ってきた経験を地域で生かし、一人ひとりと長く向き合いたいと考え、この地で開院を決めました。
クリニックのコンセプトについて教えてください。
【友輝院長】妻が消化器、私が循環器を専門としているので、それぞれの強みを生かしながら、胸からおなかまで幅広く診られるのが当院の特長だと思います。ただ、専門分野に限らず、日常の体調の変化にも対応したいですね。血圧が高いと言われた方や、家族からいびきを指摘されたけれど「どこを受診すればいいのかわからない」と迷われる方も少なくありません。そうした方に、当院が相談できる場所だと知っていただきたい。その思いから院名も「内科クリニック」とし、発熱や風邪症状、頭痛、腹痛、生活習慣病なども含め、まず気軽に相談してもらえる地域のかかりつけクリニックをめざしています。
建物や院内のレイアウトへのこだわりを教えてください。

【友輝院長】院内は、患者さんができるだけ迷わず移動できるよう、患者動線とスタッフ動線を分けて設計しました。2階はスタッフ専用とし、診察や検査は基本的に1階で完結します。また、内視鏡検査ではトイレ付きの個室を2室設け、プライバシーに配慮しながら複数の方にも対応できる環境を整えています。内視鏡は女性医師である妻が担当し、現在はスタッフも女性のみです。女性の中には内視鏡検査にハードルを感じる方もいると思うので、少しでも受けやすい環境にしたいと考えました。僕自身は内視鏡のエリアには入らず、落ち着いて検査を受けてもらえるようにしています。
不整脈診療と内視鏡検査、それぞれの強みを生かして
院長の専門である不整脈診療について、大学病院での経験をどのように生かしていきたいですか?

【友輝院長】大学病院では、カテーテルアブレーションを含む不整脈診療に携わる中で、治療だけでなく、その前後を継続して診る大切さを実感してきました。治療後も心電図を確認しながら経過を見たり、血圧や生活習慣を整えたりと、日々の管理は欠かせません。大学病院まで通い続けるのが難しい方もいるので、専門的な治療は大学病院と連携し、その後は身近な場所で診ていけるようにしたいと考えています。また、心電図は不整脈診療の基本です。これまで研鑽を重ね、心電図に関する著書の執筆も続けてきました。知識が身につく楽しさと、それが誰かの役に立つことが、今も学び続ける原動力になっていますね。
消化器診療、特に内視鏡検査で工夫されていることを教えてください。
【千世副院長】消化器の症状は「恥ずかしい」「相談しづらい」「検査が不安」と感じる方が多い分野だと日々感じています。特に女性は大腸がんで亡くなる方が多いにもかかわらず、羞恥心から検査をためらう方が少なくありません。当院では、私が診察から内視鏡検査、検査後の説明まで一貫して担当し、内視鏡担当のスタッフも全員女性です。検査前後を過ごす個室にはトイレも設けていますので、下剤を服用し検査に備える前処置から検査までプライバシーが守られた環境で受けていただけます。また、AI解析機能を搭載した内視鏡を導入しており、病変が疑われる際に医師の診断をサポートしてくれるので、より精度の高い診断につなげられます。
女性医師、スタッフが対応してくれるというのは安心感がありますね。

【千世副院長】女性の大腸がんは30代頃から増え始め、50歳を過ぎると急激に増加します。でもその年代は、仕事や家事に忙しく、自分のことは後回しになりがちですよね。私も3人の子を持つ母なので、そのお気持ちは痛いほどわかります。だからこそ、受診しやすい環境を整え、検査の苦痛や不安、緊張を和らげるため鎮静剤を使った検査や、鼻から行う胃の内視鏡検査にも対応しており、検査そのものがトラウマにならないよう配慮しています。検査を定期的に受けることが生活の一部になるくらい身近なものになればと願っています。
睡眠医療にも力を入れていらっしゃるそうですね。
【友輝院長】当院の診療の3本柱は「心臓・不整脈診療」「内視鏡検査」「睡眠医療」です。睡眠について学ぶ中で、その大切さを感じるようになりました。睡眠は時間や質も大切ですが、特に注目しているのが睡眠時無呼吸症候群です。高血圧や糖尿病などの生活習慣病、さらには循環器疾患とも深く関わっているため、心臓だけを診るのではなく、睡眠も含めて患者さんの生活全体を見ていくことが大切だと考えています。大学の睡眠医療部門での経験も生かしながら、より幅広く診療できるよう、今も睡眠について学び続けています。
患者に寄り添い、地域から信頼されるクリニックへ
診療の際に心がけていることを教えてください。

【友輝院長】患者さんが何を求めて来院されているのかを理解することを大切にしています。心臓の病気を「怖い」と感じる方も多いので、必要以上に不安にさせないよう、わかりやすく説明するよう心がけています。一方で、命に関わるからこそ、生活習慣も含めてきちんとお伝えしなければならない場面もあります。患者さんのためになるなら、時には少し厳しいことをお話しすることもありますね。
【千世副院長】私も、患者さんが何を求めているかを考え、寄り添うことを大切にしています。診察の最後には「何か聞いておきたいことはないですか」とお声がけし、その場で疑問を解消できるようにしています。専門外のことでも、必要であれば適切な医療機関にご紹介し、対応できればお薬を出すなど、かかりつけ医として頼っていただける存在でありたいと思っています。
地域の医療機関や基幹病院との連携についてはいかがですか?
【友輝院長】不整脈は、治療そのものだけでなく、その後の日々の管理まで含めて診ていくことが大切だと考えています。大学病院ではカテーテル治療など専門的な処置を担う一方で、術前術後の細かな管理まで十分に手が回らないこともあります。私自身、大学病院で診療していたからこそ、その限界を感じてきました。だからこそ、専門的な治療が必要な時は大学病院へつなぎ、治療前後の経過観察や生活管理は地域のクリニックが担う。そうした役割分担ができれば、患者さんも遠方まで何度も通う負担を減らせますし、大学病院の先生方にも専門的な治療に集中していただけると思います。治療した後も良い状態を保てるよう、地域で継続して支えていきたいですね。
最後に、読者へメッセージをお願いします。

【友輝院長】循環器と消化器はそれぞれ専門性の高い分野ですが、一つのクリニックで両方の視点から診られることは、当院ならではの強みだと思っています。胸の症状だと思っていても、実はおなかに原因があったり、その逆だったりすることもあります。夫婦それぞれの専門性を生かすことで、診られる範囲も自然と広がっていく。だからこそ、「何科に行けばいいかわからない」という段階でも、まず相談していただきたいですね。必要に応じて大学病院などとも連携しながら、身近な場所で長く頼っていただけるクリニックをめざしていきたいです。
【千世副院長】検査は、何もないうちから受けることが大切です。内視鏡検査についても、まずは相談だけでも構いませんので、お気軽にお越しいただければと思います。「ここに来て良かった」と思っていただけるクリニックをめざし、日々の診療に真摯に取り組んでまいります。

