小森 貴大 院長の独自取材記事
千歳船橋駅前こもり腎泌尿器クリニック
(世田谷区/千歳船橋駅)
最終更新日:2026/09/11
千歳船橋駅北口から徒歩1分、スーパーの3階にある医療モールに「千歳船橋駅前こもり腎泌尿器クリニック」はある。木目調の床にクリーム色のソファーが並ぶ院内は温かみがあり、ほっと肩の力が抜ける空間だ。院長の小森貴大先生は慶應義塾大学を卒業後、大学病院や総合病院で幅広い手術と外来診療の研鑽を積んだ日本泌尿器科学会泌尿器科専門医。歯科医師として開業していた父の背中を見て育ち、地域に根差した医療を届けたいという思いを温めてきた。泌尿器科医が少ないこのエリアで、小さな悩みでも気軽に相談できる場をつくりたいと2026年に開業。「ちょっとした世間話でもいいので、お話できる身近な存在でありたい」と穏やかに語る人柄が印象的だ。患者に寄り添う診療の姿勢や受診のハードルを下げる工夫について聞いた。
(取材日2026年8月20日)
世間話からでもいい。気軽に頼れる身近な存在へ
まずは、開業までの経緯をお聞かせください。

慶應義塾大学を卒業後、泌尿器科の医局に入局し、大学病院や関連病院で内視鏡手術からロボット支援手術まで幅広く経験してきました。外来や救急診療にも携わる中で、泌尿器科の病気は相談しづらさから受診が遅れ、症状が進行してしまうケースも少なくないことを実感したんです。もともと父が歯科医師として開業しており、その姿を見て育ったこともあって、私自身も地域の身近な存在として患者さんを支えたいという思いがありました。そこで、外来診療を一通り経験したタイミングで開業を決意しました。千歳船橋を選んだのは、この周辺の世田谷区エリアに泌尿器科クリニックが非常に少なかったからです。小さなお悩みでも老若男女を問わず気軽に相談できる場所をつくりたいという思いが、開業の原動力になりました。
スーパーの上にある医療モールという立地が印象的です。
泌尿器科は受診しづらいと感じる患者さんもいらっしゃると思ったので、場所選びは特に意識しました。スーパーの中にある医療モールで、整形外科や内科と同じフロアに位置していますから、泌尿器科だけが独立して構えているよりも足を運びやすいのではないかと考えています。お買い物のついでに立ち寄ることもできますし、日常の延長線上にクリニックがあるので、受診への抵抗感が少しでも減らせたらうれしいです。駅から徒歩1分という立地も、隣駅や小田急線沿線の方にも通っていただきやすい場所だと思います。できるだけ多くの方にとって身近な存在になれるようにという思いで、この場所を選びました。
院内の雰囲気や設備面でこだわった点を教えてください。

内装は木目調の床を取り入れて、落ち着いたアットホームな雰囲気を意識しました。温かみのある空間で、少しでもリラックスして過ごしていただければと思っています。医療設備としては膀胱鏡検査や超音波検査に加え、排尿の勢いを客観的に測定する尿流量測定装置なども備えています。いずれも体への負担が少なく、痛みもほとんどありません。システム面で特にこだわったのはプライバシーへの配慮です。泌尿器科クリニックで名前で呼び出されるのを気にされる方もいらっしゃると思ったので、当院での呼び出しはすべて番号で行っています。性別を問わず通いやすい環境づくりはこれからも意識していきたいですね。
わかりやすさを重視し、一人ひとりの悩みに寄り添う
どのような患者さんが来院されていますか。

泌尿器科というとご高齢の男性を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実際には若い方も多く、男女問わず幅広い層の方が来院されています。女性では頻尿や尿漏れに加え、膀胱炎で来られる方も目立ちます。特に夏場は脱水がきっかけで膀胱炎になりやすく、受診される患者さんが増える傾向があります。男性は前立腺肥大症や過活動膀胱による頻尿や排尿のしづらさを訴える方が多い印象です。健康診断で尿検査の異常を指摘された方や、腎臓に結石があると言われた方、前立腺がん検診で精密検査を勧められた方もいらっしゃいます。若い方では性感染症や尿管結石がきっかけで受診されるケースも。泌尿器科の対象は幅広いので、何か少しでも違和感や不調を感じたら相談してくださいね。
診療の際に心がけていることはありますか。
まず大切にしているのは、患者さんのお話をしっかり伺うことです。患者さんご自身が気にされている病気とは別の原因が隠れている場合もあります。そのため、生活習慣や症状の変化なども含めて丁寧にお話を伺い、適切な診断につなげることを心がけています。また、泌尿器科になじみのない方も多いと思いますので、図やCT画像を用いて、尿がどこで作られどのように排出されるのかといった基本的な仕組みや、患者さんご自身の状態をわかりやすくご説明しています。一方的な説明にならないよう、きちんと伝わっているかを確認しながらお話しし、パンフレットや手書きの資料もお渡しして、ご自宅でも振り返っていただけるよう工夫しています。また、お薬だけに頼らず、膀胱訓練や排尿日誌、骨盤底筋体操など、日常生活に取り入れやすい対策もあわせてご提案しています。
受診のタイミングに迷う方へ、アドバイスはありますか。

中には「年だから仕方ない」と思い込んでいる方もいらっしゃいますが、お薬や生活指導で改善が期待できることは少なくありません。例えば、夜に何度もトイレに起きてお悩みの方は、頻尿が原因で睡眠不足になり、お仕事に影響が出る可能性もあります。排尿の悩みに向き合うことで、生活全体の質が変わる可能性もあるので、諦めずに一度ご相談いただきたいですね。また、放置しがちな症状でも、調べてみることで実は膀胱の結石やがんだったと判明することもあります。泌尿器科の専門クリニックだからこそ、そうした疾患まで含めて評価できるのが当院の強みです。明確な受診の基準はありませんが、少しでも気になることがあれば、まず一度ご相談ください。結果として「問題ないですよ」とお伝えすることになっても、それ自体が患者さんの安心につながるのであれば私もうれしいですから。
どんな悩みでも相談できる存在をめざして
若い世代の方に向けた取り組みについても教えてください。

当院では男女ともブライダルチェックに対応しています。結婚前や妊娠を希望される方が、ご自身の健康状態や性感染症の有無を確認するための検査で、性感染症検査の他、精液検査、精巣エコー検査、ホルモン検査などを受けていただけます。性感染症の中には自覚症状がないまま進むものもあり、気づかないうちにパートナーや将来の妊娠に影響を及ぼす可能性もあるため、早めの確認が大切です。精液検査については、院内で当日結果を確認できる機器を導入しています。若い世代の方にもぜひ活用していただきたいですね。EDやAGA、男性更年期障害の諸症状についても泌尿器科専門医の視点から対応しており、検査からフォローアップまで長期的にサポートさせていただきます。
今後、力を入れていきたいことはありますか。
お困りのことにはなんでも対応したいと考えていますが、特に前立腺肥大症や過活動膀胱といった慢性疾患の治療に力を注いでいきたいと考えています。慢性的な症状の場合、患者さんはクリニックに定期通院が必要になりますので、安心して頼っていただける存在になれるように頑張りたいです。それは、開業医の父が地域に根差して働く姿を見て育ち、自分にとっての理想の医師像は「気軽に相談できる身近な存在」だからだと思います。ちょっとした世間話でもいいので、お話しできる関係を患者さんと築いていけたらと思っています。今後は地域の先生方と連携した市民公開講座などを通じて、泌尿器科の疾患について知っていただく活動にも取り組んでいきたいです。なお、手術が必要と判断した場合には、近隣の総合病院へご紹介する体制も整えています。
最後に、読者へメッセージをお願いします。

「こんなことで病院に行っていいのだろうか」と迷っている方は、きっと多くいらっしゃると思います。ですが、少しでも気になることがあれば、どうか気軽にご相談ください。それが異常なのか正常なのかをご自身で判断するのは難しいことですし、そこは遠慮なく専門家に委ねていただければと思います。私自身、これまで人になかなか言えないお悩みに専門性をもって向き合い、患者さんに喜んでいただけることに一番のやりがいを感じてきました。泌尿器科専門医の視点から日常生活全体の質を向上させるお手伝いをしていきたいと考えていますので、どんな些細なことでも気兼ねなくお話しいただければうれしいです。
自由診療費用の目安
自由診療とはブライダルチェック/6600円~、ED治療/2200円~、AGA治療/2200円~、男性更年期の治療/2200円~ ※症例により異なりますので、詳しくはクリニックへお問い合わせください

