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増山 由華 院長の独自取材記事

渋谷神泉内科外科クリニック

(目黒区/神泉駅)

最終更新日:2026/10/01

増山由華院長 渋谷神泉内科外科クリニック main

神泉駅南口から徒歩7分。医療モールの地下1階にある「渋谷神泉内科外科クリニック」は、内科・外科・救急科・小児科・消化器内科に加え、美容医療も取り扱う。2026年8月に開業した院長の増山由華先生は、ICUやDMATなど救命救急の前線で数えきれない命と向き合ってきた日本救急医学会救急科専門医だ。「できるだけ早く身近に相談できる場所があれば」と、現場で何度もそう感じたことが、地域での開業を後押ししたという。アイボリーの配色を基調に観葉植物が配された院内は、子どもから高齢者まで落ち着ける空間。そこでやわらかくほほ笑む増山院長は、こちらの質問にテンポ良く明快に答えてくれる。豊富な経験に裏打ちされたわかりやすい説明から、患者第一の思いが伝わってきた。そんな増山院長の、診療への思いを聞いた。

(取材日2026年8月5日)

救命救急で培った技術と知見を地域に還元する

開業に至った経緯を教えてください。

増山由華院長 渋谷神泉内科外科クリニック1

高度救命救急センターのICUや夜間の救急科外来、DMATの災害医療やフライトドクターとして離島医療に携わるなど、さまざまな環境で研鑽を積みました。そうして緊急性の高い患者さんを数多く診るうちに「もっと早く、身近に相談できる場所があれば、こんなに重症化しなかったのでは」と思うようになりました。しかし救急は限りある資源です。本当に高度医療が必要な方に救急医療を届けるためには、その手前で受け止める場所が地域に必要です。そういう身近な相談窓口をつくることが、地域の救急医療を支えることになると考え、開業を決めました。当院の理念は「患者さんの“今”に寄り添う」です。緊急性の高い症状はもちろん、もっと健康的で自分らしい生活の実現まで、一人ひとりの思いを重視します。保険診療と自由診療の枠にとらわれず、その方にとってより良い医療を提供します。私は城南地域で育ったので、開業するならこの場所でと思っていました。

医師を志し、救急科を専門に選ばれた理由は?

小学生の頃に、祖父母を亡くしたことが原点です。闘病で徐々に衰えていく祖父の姿と、直前まで電話で話をしていた祖母が突然亡くなった経験から、病気の恐ろしさを子どもながらに痛感しました。ただ怖いで終わらせるのではなく、なぜ人は病に倒れるのかを学びたいと思い医師を志したのです。救急科を選んだのは、親しく接していた患者さんが急変し、そのまま亡くなられて……。その時、主治医でありながら何もできなかった自分に強い無力感を覚えました。一方で救急科の先輩医師が迅速に判断し懸命に対応する姿を目の当たりにし、「どんな状況でも、自分が今やるべきことを判断し、行動できる医師になりたい」と強く思ったことが救急科へ進んだきっかけです。

患者さんと接する際に心がけていることは?

増山由華院長 渋谷神泉内科外科クリニック2

まずは、患者さんが話したいことを最初にお話しいただくようにしています。特に、初対面で緊張されるのは当然ですから、言葉の一つ一つを大切にしたいですね。症状の確認では「頭痛はズキズキと刺すような痛みですか、それともドクドクと心臓が脈打つような痛みですか」といったように選択肢を示して、答えやすい工夫をしています。検査や治療の方針もメリットだけでなくデメリットも丁寧に説明し、患者さんの望みに沿えるよう心がけています。治る治らないだけではなく、今の状態をより良くできることも重要です。その視点を忘れず、診察室に入られたときよりも、帰るときの足取りが軽くなっていればうれしいと思っています。

院内で完結する検査と、鎮静を任せられる内視鏡

内視鏡検査はどのような体制で行っていますか。

増山由華院長 渋谷神泉内科外科クリニック3

胃カメラは、消化器内科を専門とする医師が担当し、私は鎮静剤の管理を担当します。「内視鏡がつらかった」という経験から、もう受けたくないとおっしゃる方は少なくありません。鎮静をどう効かせ、検査中の状態をどう見て、どのように覚めていただくかは、検査そのものと同じくらい大切です。私は救急科と集中治療科を専門としてきましたので、ICUで培った経験を生かし、全身管理には自信を持って診療しています。検査に専念する医師と、鎮静と全身状態を見る医師が分かれている体制です。

院内でできる検査について教えてください。

血液検査の機器を院内に備えており、白血球や炎症反応の数値がその場でわかります。結果を待つために日を改めていただく必要がなく、その日のうちに次の一手を決められます。検査結果がその場で出ることは、患者さんにとって大きな安心材料になると実感しています。このほか、レントゲン検査、エコー、心電図、血液検査、尿検査なども院内で対応しています。発熱症状のある患者さんのための外来は、一般の患者さんとの動線を分けてご案内していますので、体調がすぐれない時期でも安心してお越しください。当院で対応できない検査が必要な場合は、その判断も含めて専門の医療機関へおつなぎします。

「何科に行けばいいかわからない」という相談でも大丈夫でしょうか。

増山由華院長 渋谷神泉内科外科クリニック4

大歓迎です。私が大切にしているのは「患者さんを選ばない」ことで、専門ではないとお断りすることはありません。例えば、傷の縫合は当院で対応できます。骨折で手術が必要な場合も、レントゲン検査で診断した上で専門の医療機関にご紹介します。腹痛、発熱、お子さんの急な不調も、まずはご相談ください。救急の現場では、限られた時間の中で患者さんの状態を的確に把握し、必要な検査や治療を判断する経験を重ねてきました。ですから、大きい病院を受診したほうがいいのか、自宅で様子を見てよいのか、見通しを立て、伝えることを大切にしています。それが、患者さんにとっての「まずはひと安心」につながるのではないでしょうか。また、健康診断で指摘されたがどこに相談すればよいかわからない、という声もよく伺います。他院や職場の健診結果をお持ちいただければ、結果の見方をご説明した上で、その方に合った診療を一緒に考えていきたいと思っています。

患者の「今」に寄り添う、地域のかかりつけ医へ

スタッフの皆さんについて教えてください。

増山由華院長 渋谷神泉内科外科クリニック5

当院は女性スタッフが多く、子育て経験のある人もたくさんいます。スタッフ一人ひとりのこまやかな気配りや配慮は、当院の大きな強みですね。例えば、お子さんが泣いてしまったときには、気分転換に別のスペースへご案内したり、待合室に絵本を用意したり、スタッフの意見を取り入れながら環境を整えています。若い世代から母親世代まで幅広い年代がそろっているので、さまざまな視点で配慮ができているかと思います。医師・看護師だけでなく、臨床工学技士や救急救命士などの医療スタッフが連携し、それぞれの専門性を生かしながら診療の安全性と迅速な対応を大切にしています。医療機器を専門的に管理できるスタッフがいることで、「検査を受ける」「処置を受ける」だけではなく、患者さんが安心して医療を受けられる環境づくりまで、チーム医療で支えています。

今後、どのようなクリニックをめざしていきたいですか?

当院は、患者さんが「今、してほしい」と思っていることに、保険診療と自由診療の垣根なくお応えしたいと考えています。つらい症状を治したいという願いも、もっと自分らしくいたいという願いも、同じ場所で相談していただけたらと思い、エイジングケアなどの美容医療も扱っています。使う薬剤は、承認の状況や成分を確認した上で選んでおり、費用や起こり得る副作用は施術の前に必ずご説明します。私自身も一児の母です。ご自身のことだけでなく、お子さんやご家族のことでも、困ったときに真っ先に思い出していただける場所として、末永く求められるクリニックでありたいと願っています。院内はアイボリーを基調に観葉植物を配置し、お子さんからご高齢の方まで落ち着ける空間をめざしました。ロゴのゾウには「頼もしくて親しみがあり、優しさを感じられる、そんな存在になりたい」という思いを込めています。

読者へメッセージをお願いします。

増山由華院長 渋谷神泉内科外科クリニック6

当院では、私がこれまで救急科医として培ってきた経験を生かし、まずは適切な初期診断を行います。高度な治療が必要な患者さんには連携する医療機関へ速やかにつなぎ、当院で対応できる患者さんには責任を持って治療にあたります。地域医療の身近な窓口として一人ひとりに合った医療を届けることで、不要不急の救急車利用を少しでも減らし、地域の救急医療を支えていくことも使命だと考えています。気になる症状があるとき、何科に行けばよいかわからないときこそ、どうぞ気兼ねなくご相談ください。まずお話を伺うことが、私たちの役割だと考えています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ボツリヌストキシン製剤注射によるしわケア/1万5000円