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松尾 悠志 院長の独自取材記事

松尾内科・糖尿病・内分泌クリニック

(刈谷市/逢妻駅)

最終更新日:2026/10/06

松尾悠志院長 松尾内科・糖尿病・内分泌クリニック main

のどかな住宅地の一角に建つ「松尾内科・糖尿病・内分泌クリニック」。院名のとおり、一般内科診療に加え、糖尿病や甲状腺疾患といった内分泌疾患の専門的な診療も行うクリニックだ。さらに、松尾悠志院長は藤田医科大学病院で肥満症の専門的な治療にも関わっており、同院でもその経験を生かして幅広い体の悩みに対応している。松尾院長は、妻との2診体制で診療を行っており、「将来的に脳卒中や心筋梗塞にならないためにも生活習慣病の予防と継続治療に力を入れていきたいです」と抱負を語る。小さなことでも気軽に相談できるクリニックでありたい、と話す爽やかな笑顔の松尾院長に、同院の診療の特徴や診療時の心がけ、専門とする内分泌・ホルモンについて聞いた。

(取材日2026年9月25日)

内科全般と内分泌系の専門的な診察を提供

広く明るい院内ですね。この場所に開業された理由や内装のこだわりを教えてください。

松尾悠志院長 松尾内科・糖尿病・内分泌クリニック1

もともと隣地で、義父が内科の医院を営んでおり、当院はその代替わりという形でこの場所に開院しました。周囲は昔ながらの住宅地でご高齢の方も多いのですが、大きな工場もあって働く若い世代の方も住まわれている地域です。内科の患者さんに多い生活習慣病は、予防とその継続治療が大事。一生うまくつき合っていくことになりますので、いつでも何回でも来やすいクリニックにしたく、落ち着いた空間になるように考えました。院内はバリアフリーで車いすの方でもスムーズに移動することができます。また、感染症患者さんのためには別の入り口があり、一般患者さんとは別の部屋で診察を受けられるようにしています。

開業して1ヵ月余り、患者はどのような方々が来られていますか?

義父が診ていた患者さんを引き継いでいますので、ご高齢で高血圧症や糖尿病、高脂血症といった生活習慣病の方が多いです。また、私は開業前に藤田医科大学病院の他、三河地域の病院に勤務していたのですが、その時代の患者さんも何人か来てくださっており、ありがたく思っています。新規の患者さんでは若い方も多く、甲状腺疾患では50歳以下の方が目立ちます。妻も内科の医師で長年、健康診断に従事していましたので、健診で気になったことがある方の診療や内科全般の診療を行っています。女性の患者さんでは妻の診察を希望される方もおられますね。

先生のご専門である内分泌とホルモンについて教えてください。

松尾悠志院長 松尾内科・糖尿病・内分泌クリニック2

ホルモンは、甲状腺、副腎、膵臓、下垂体といった内分泌器官から血液中に放出されており、人間の体の調節のために、細胞や筋肉、臓器に常に働きかけています。例えば血液中の糖が増えると、膵臓からホルモンの一種であるインスリンが放出され、糖を細胞に分散させて血糖値を下げるという働きをします。インスリンが減少したり作用が悪くなったりすると血糖値が高いままとなり、糖尿病になります。ホルモンの異常は、だるさ、体重の変化、血圧の上昇などさまざまな症状として現れるため、原因を追究する専門的な知識が必要といえます。当院では、大学病院での内分泌やホルモンに関わる専門的な診療経験と、中核病院での急性期治療を含む内科の幅広い診療経験との双方を生かせると考えています。

生活習慣病や肥満症の診療に注力

先生は生活習慣病の予防、管理に注力されているのですね。

松尾悠志院長 松尾内科・糖尿病・内分泌クリニック3

はい。私は病院時代、脳卒中や心筋梗塞などで命の危機に瀕した患者さんを多く診てきました。そうした重大疾患は、そもそも糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病により起こりやすくなるのです。ただ、生活習慣病は、ほぼ自覚症状がないため改善を図る必要性を感じない方もおられます。そうした方々にも正しい知識をお伝えし、症状が出る前の段階で治療介入していきたいですね。食事も運動も最終的には患者さんの意思次第になるのですが、正しい知識を得て将来的なリスクを知れば、例えば100取っている食事を90に抑えることにつながるのではないでしょうか。当院では必要に応じて管理栄養士からお一人お一人に合わせた栄養指導をさせていただきます。

他にも力を入れていることがあれば教えてください。

肥満症の治療もしっかり行っていきたいと考えています。私は藤田医科大学病院で、多職種からなる肥満症専門の外来の内分泌内科部門の立ち上げメンバーとして同部門初代リーダーを務めました。肥満は単に太っている状態をいいますが、肥満が原因で高血圧や糖尿病、高脂血症が出てくると肥満症という病気といえます。私は病院ではその診断が専門でした。肥満の治療は第一に食事療法・運動療法、第二に、薬です。第三の治療としては、大学病院では胃を小さくする外科的治療があります。ただ、うつ病など精神疾患があり過食がやめられないといった場合、外科的治療は危険となりえます。それをどう見極めるか、そうした診断力はあると自負しています。今後はこの地域で、肥満の患者さんの相談窓口となり、それぞれの方に合わせた治療プランを提案していきたいと思います。

こちらでは検査設備も十分備えておられますね。

松尾悠志院長 松尾内科・糖尿病・内分泌クリニック4

エックス線撮影機器をはじめ心電図、超音波検査、採血検査などができる装置を備えています。超音波検査では主に甲状腺の状態や、コレステロール値が高い方の頸動脈の血管の詰まりの有無などを観察できます。また、体重に加えて筋肉量や脂肪量を測定できる機器があり、栄養指導に生かしています。さらに腰の骨で骨密度を精密に測ることができる骨密度測定装置も導入しています。というのも、ホルモンの状態が骨粗しょう症に大きく影響しているからです。私の大学時代の恩師が骨粗しょう症の予防や治療におけるスペシャリストで、私もその学びを生かして骨粗しょう症の早期発見、早期治療に取り組んでいるのです。骨粗しょう症は、特に女性は高齢になれば気をつけなければならない疾患です。ホルモンの関係で50歳前後にがくっと骨量が減りますので、40代までにいかに骨を丈夫にしておくかが大事といえます。

10年後、20年後の地域の健康を見据えて

普段の診療で心がけておられることはありますか?

松尾悠志院長 松尾内科・糖尿病・内分泌クリニック5

患者さんが今、何を望まれているかということを感じ取るように心がけています。患者さんのこうしてほしいという希望と、医療側からのこうしたほうがいいという提案は噛み合わないこともありますが、どこで折り合いをつけるかを常に考えています。妻も、患者さんとの対話を大切にしています。妻はどちらかというと控えめなタイプでどなたも話しやすいと思います。また、当院のスタッフは、義父の医院で働いていた人たちがほとんど。地域のことも長年の患者さんのことも私の100倍知っていて(笑)、頼りになります。スタッフにもどうぞ何でもお尋ねください。当院は予約制ですが、飛び込みで受診されても大丈夫です。予約に縛られて受診しにくくなってしまっては治療が継続できません。私たちは「いつでもどなたでもお気軽に」というスタンスでいます。

先生が医師をめざされ、内分泌内科を専門にされたのはなぜですか?

私は10代後半の頃、交通事故に遭い、脳出血を起こして生死の境をさまよいました。その体験が医師をめざすきっかけといえるでしょうか。医師になったらできるだけ1人の患者さんに長く寄り添いたいという気持ちがあり、内科を専門にしました。ホルモンの病気は、簡単にいうとホルモンの分泌が多すぎるか、少なすぎるかの二つに起因します。多すぎれば抑えるための治療を、少なすぎれば分泌を促すための治療を行うことになります。内分泌やホルモンというと難しいイメージですが、そのようにわかりやすく説明できることが、内分泌内科のおもしろさだと思います。

読者へのメッセージや今後の展望についてお聞かせください。

松尾悠志院長 松尾内科・糖尿病・内分泌クリニック6

重大な疾患につながる恐れがあるにもかかわらず、糖尿病も高血圧症も脂質異常症も初期にはほとんど症状がありません。気づかないうちに血管が傷ついてしまうのです。ですから何かあれば早めに受診していただきたいと思います。「健診の数値が気になるけど聞いてもいいかな」「こんな小さなことで……」と迷われる方は少なくありませんが、健診での指摘は、体からの数少ないサインです。そのサインを見逃さないようにしましょう。「健康診断で引っかかっただけ」という理由での受診を当院は歓迎しています。私は、予防医療という観点から10年後、20年後を見据え、この地域の方々の健康寿命を延ばすことに尽力したいと思っています。それが開業を考えた大きな理由でもあります。この地域にできるだけ健康な方を増やしていきたいと思っていますので、どうぞお気軽にいらしてください。