田中 健一郎 院長、田中 陽子 副院長の独自取材記事
たなけん脊椎・眼科クリニック
(一宮市/名鉄一宮駅)
最終更新日:2026/07/24
圧迫骨折や椎間板ヘルニア、狭窄症などの手術経験が豊富な整形外科医師の田中健一郎院長と、眼科医師としての実績を積み上げてきた田中陽子副院長が2024年3月に開業した「たなけん脊椎・眼科クリニック」。名鉄一宮駅と尾張一宮駅から徒歩すぐの場所にある6階建てのビルで、前身の「松浦眼科」から受け継ぎ、内装をすべてリニューアルした。健一郎院長も陽子副院長も明るい性格で、4人の子育てを終えた世代。専門性の高い医師であるとともに人生経験豊かで相談しやすい雰囲気も印象的だ。そんな2人に診療で心がけていることや同院の特徴などを話してもらった。
(取材日2026年6月17日)
手術も入院もできる整形外科と眼科のクリニックを開業
開業の経緯を教えてください。

【健一郎院長】私の実家は鉄工所で親のクリニックがあるわけではないので、私も副院長も、開業することは考えていませんでした。ところが2023年1月、前身の「松浦眼科」に勤務していた副院長から「松浦先生がクリニックの継承者を探されているみたいよ」という話があり、詳しく聞いてみると手術室や病床もあると。私がこれまで培ってきた手術の技術も生かせるし、19床の病床もあるという話を聞いて、開業を決めました。開業して2年がたちましたが、私たちもスタッフも開業当初より業務がスムーズになり、手術や先進の治療法など病院レベルの治療を提供できる体制を整えられてきたと感じます。
【陽子副院長】私は、子どもが4人いたこともあり、非常勤で勤めていました。最初は開業の話に少し抵抗をしていたのですが、子どもがそれぞれ社会人になったり大学生になったりして子育てがひと段落したことも考え、開業に前向きになることができました。
お二人はそれぞれ専門領域を持っていらっしゃいますが、どのような経験を積んでこられたのですか?
【健一郎院長】私の専門は脊椎ですが、長く勤務していた岐阜大学医学部附属病院では、専門に偏るというよりも、膝も肩も何でも診療をしていましたので、一般的な整形外科疾患も幅広く診ています。私がスクリーニングし、他の専門の医師につなぐということも可能ですし、慢性的な痛みに対する治療も積極的に行っています。大学病院勤務の後は、名古屋市のはちや整形外科病院に勤め、脊椎の手術を多く執刀していました。そういった経験を生かして、患者さんに寄り添った診療ができるクリニックで、病院と遜色ないレベルの手術を行いたいと考えました。
【陽子副院長】私は、大阪医科大学を卒業後に大阪大学医学部附属病院に勤務し、緑内障を専門としている恩師の下で経験を積みました。緑内障の奥深さに魅力を感じて勉強を続け、結婚後は、大学病院や非常勤の勤務先での緑内障の専門の外来に従事させていただいておりました。
クリニック名にも「脊椎」と入っていますが、健一郎院長の思い入れをお聞かせください。

【健一郎院長】背骨や脊椎にまつわる疾患に特化した専門的な診療をしていることを知っていただきたいという思いで、クリニック名に入れました。その効果もあって、脊椎疾患の方が多く来られます。当院の専門性を認知していただいたことで、脊椎に関するお悩みをじっくりとお聞きできるようになったと思います。将来的には「背骨、脊椎といったら、たなけん」と言っていただけるようなクリニックをめざしています。ただ、脊椎はどんな症状のときに相談するのかわからないという方もいらっしゃると思います。例えば、腰痛や肩凝り、首の痛みなども背骨や脊椎に原因があることもありますので、まずはなんでもご相談いだけるようなクリニックにしていきたいです。
圧迫骨折や白内障の手術からリハビリテーションまで
こちらのクリニックの強みや特徴を教えてください。

【陽子副院長】大きな特徴は入院できることです。眼科手術は日帰りの方が多いのですが、高齢の患者さんは翌日に眼帯をして通院することに不安を感じる方が多く、手術後入院して翌日に診察できれば安心して帰っていただけますので、当院では入院を選択をする方も多いです。また、手術は眼科手術に精通した外部病院の先生が執刀していることも特徴です。
【健一郎院長】眼科での高齢の患者さんの中には、整形外科にも通われる方がいます。またその逆もあり、一つのクリニックで眼科と整形外科の治療を受けられるのも当院の強みですね。整形外科では、MRIで即日検査を行い、保存的治療から手術まで幅広い治療の選択肢をご提供するというのが柱となっています。そして、小規模クリニックだからこそリハビリまできめ細かく行っています。リハビリは理学療法士がエコーを使ってマンツーマンの運動療法を中心に行い、患者さん自らが動けるよう指導していきます。
どのような病気や手術に対応していますか?
【陽子副院長】眼科では、ドライアイやものもらい、結膜炎など一般的な眼科疾患をはじめ、白内障や緑内障の手術、硝子体注射の治療などを行っています。最近では、小児の近視抑制薬の導入も始めました。
【健一郎院長】脊椎疾患の手術はほぼ対応していますが、近年の患者さんのニーズは手軽な手術だと感じています。金属を入れるような大がかりな手術は受け入れられない傾向にあり、医療的にも減ってきていますので、患者さんへの負担の軽い手術が中心ですね。低侵襲で効果が得られる手術が理想。主な手術は、圧迫骨折やヘルニア、脊柱管狭窄症、難治性の痛みに対する「脊椎刺激療法」などです。もちろん、他の一般的な整形外科疾患のほぼすべてに対応しています。
お二人の趣味や休日の過ごし方を教えてください。

【健一郎院長】私の趣味は、ファッションです。スーツにネクタイというスタイリングが好きなのですが、家族からは増やしすぎないように言われているので(笑)、サイズが合わなくなったものなどはスタッフに提供しています。
【陽子副院長】週末は息子を連れて、上高地などの低山ハイキングに出かけてリフレッシュしています。私は基本的にたくさんの人と一緒にいるのが好きで、院内でも患者さんやスタッフとのコミュニケーションは大切にしています。自然とスタッフも、患者さんとの距離が近く、アットホームな雰囲気になっていますね。
脊椎治療への偏見を払拭して、正しい理解を促したい
診療ではどんなことを心がけていますか?

【健一郎院長】経験をもとに、患者さん一人ひとりにとってベターな治療方針を立て、丁寧に説明することを心がけています。また、患者さんに不安を与えないようにしたいので、できるだけネガティブなことは言わないよう努めています。 【陽子副院長】緑内障の患者さんは、将来的に目が見えなくなるのではないかという不安を抱えておられる方が多いです。なので、患者さんの話をよく聞き、不安に寄り添うことも大切にしています。
今後、取り組んでいきたいことはありますか?
【健一郎院長】背骨の治療には、世間の偏見があるように感じています。「脊椎治療は危険だ」「手術をしても良くならない」といった声も聞きます。医療者からすれば何十年前の話という感覚ですが、専門的に治療をする医療機関が少ないからかもしれません。手術は悲観されるものではなく、私も自信を持ってお勧めしています。患者さんの日常生活の改善が望める治療があるということをもっと知っていただきたいし、脊椎の手術への偏見を減らしていきたいですね。そのために、周囲のクリニックとも連携をして、整形外科の治療を正しく理解できるよう広報していきたいとも思っています。当院のMRIを他院でも利用していただくなどして、地域医療にも貢献していきたいですね。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

【健一郎院長】背骨や脊椎に原因があることが多い症状は、検査をして適切な診断と治療をいたします。服薬やリハビリを続けていても改善せず、他の治療方法を探されている方もぜひお越しいただきたいですね。また、私は全身を診て痛みの原因を探ります。幅広い治療の選択肢をご提供し、患者さんと相談しながら決めていきますので、ご安心ください。
【陽子副院長】目の健康を一緒に守っていく信頼できるパートナーとして選んでいただけ、どんな小さなことでも気軽に相談でき適切な治療を提供できるクリニックでありたいと思っています。
自由診療費用の目安
自由診療とは近視進行抑制薬/1ヵ月(30本)4380円

