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圧迫骨折や難治性の痛みに
手術や脊髄刺激療法

たなけん脊椎・眼科クリニック

(一宮市/名鉄一宮駅)

最終更新日:2026/07/21

たなけん脊椎・眼科クリニック 圧迫骨折や難治性の痛みに 手術や脊髄刺激療法 たなけん脊椎・眼科クリニック 圧迫骨折や難治性の痛みに 手術や脊髄刺激療法
  • 保険診療

高齢になって骨がもろくなり、腰椎圧迫骨折に至る人は多いといわれる。「背骨の小さな椎体が体重を支えきれずにつぶれてしまうのです」と教えてくれたのは、「たなけん脊椎・眼科クリニック」の田中健一郎院長だ。自分でも気づかないうちに骨が押しつぶされて変形するために、痛みが出て腰が曲がったり背中が丸まったりしてしまうのだという。田中院長は「圧迫骨折になっても、手術という選択肢もあります。その後の人生のためにも前向きに治療を検討してほしいですね」と話す。同院ではMRIを導入し、入院設備も備えているため、検査から手術、リハビリテーションまで一貫して対応できる。痛みを長く我慢している人こそ、一度検査を受けておきたい。圧迫骨折や痛みに対する新しい治療法について、田中院長に聞いた。

(取材日2026年6月17日)

眠ることもつらいほどの痛みの緩和をめざす。日常生活を楽にするための治療で前向きな人生をサポート

Qこちらではどのような整形外科疾患に対応していますか?
A
たなけん脊椎・眼科クリニック 早めにクリニックに相談することが大切と院長は話す

▲早めにクリニックに相談することが大切と院長は話す

一般的な骨折や捻挫などから、圧迫骨折や脊柱管狭窄症、ヘルニアなどの病気にも対応しています。当院では先進のMRIも備え、エックス線では見えない筋膜や筋肉などの組織までしっかりと検査で確認します。MRIは痛みの原因である新しい骨折と古い骨折との区別がつきやすいですし、それ以外のヘルニア、狭窄症などの有無をはじめ、脊椎や周辺の筋肉の状態が詳細にわかります。いったん診断がつけば、治療は投薬、注射、リハビリなどの保存的治療と、手術的治療に分かれます。当院には入院設備も整っていますので、入院が必要な手術的治療にも対応しています。圧迫骨折の手術の場合は、1泊2日か日帰りも可能です。

Q圧迫骨折はどんな骨折で、どんな治療をするのですか?
A
たなけん脊椎・眼科クリニック クリニック内にMRIがあるため、診断がスムーズ

▲クリニック内にMRIがあるため、診断がスムーズ

圧迫骨折とは背骨が押しつぶされるように変形してしまう骨折です。主な原因は骨がもろくなる骨粗しょう症で、くしゃみや咳をしたり、不用意に重い物を持ち上げたりといった、ちょっとしたきっかけで背骨がつぶれてしまう人が多いですね。寝起きや寝返りで腰に激しい痛みを感じるものの、起きてしまえば歩くこともできるので受診が遅れがちです。当院の手術は、背骨のつぶれた箇所に針で風船を入れて膨らませ、つぶれた骨を骨折前の形に近づけるよう図り、隙間に骨セメントを流し込み固めます。手術時間は約17分と短く、傷は2ミリほどのものが2ヵ所。骨折後時間が経過していると手術ができない場合もありますので、早めの受診をお勧めします。

Q体の痛みに対する新しい治療も行っているそうですね。
A
たなけん脊椎・眼科クリニック 高齢者にも負担の少ない手術

▲高齢者にも負担の少ない手術

この痛みに対する新しい治療法は、「脊髄刺激療法」といって、3ヵ月以上続く慢性的な難治性の痛みを抱える方に適用されます。帯状疱疹後に残った神経痛や脊椎手術後の痛み、血流障害の異常による痛みなどですね。そもそも痛みの感覚というのは、痛みの信号が神経から脊髄を通って脳に伝わり、痛みとなって認識されます。痛みの信号が脳に伝わらなければ、痛みも和らぐという理屈です。この仕組みを取り入れた神経ブロック注射などは一般的に知られていますよね。ですが、神経ブロック注射は継続的に受ける必要があります。注射ではなく、微弱な電気刺激を利用して痛みのブロックを狙うのが「脊髄刺激療法」です。

Q脊髄刺激療法は、具体的にどんな治療法なのですか?
A
たなけん脊椎・眼科クリニック 自然治癒が見込めないため基本的には手術が必要

▲自然治癒が見込めないため基本的には手術が必要

心臓のペースメーカーのような小さな医療機器を体内に植え込み、患者さんはコントローラーを用いて自分で刺激の調整をします。電気刺激を発生させる装置は、腹部や臀部などの目立たない部分に植え込みます。装置につながる細い電極は、脊髄を保護している硬膜の外側に挿入します。脊髄を電気で刺激することで、痛みが伝わりにくくなるよう導きます。電気刺激といってもどんな感覚かがわかりにくいと思いますが、お試しで電極だけを挿入することも可能。局所麻酔で電極を挿入し、医師と相談しながら痛い部位に合わせて挿入位置を決めます。その後、1週間生活をしてみて、成果が見込めるかどうかを判定します。

Q脊髄刺激療法で注意することはありますか?
A
たなけん脊椎・眼科クリニック 術後のフォローもクリニック全体で丁寧に行う

▲術後のフォローもクリニック全体で丁寧に行う

お試しで成果が見込めたら、刺激装置を体内に植え込む手術をします。手術時間は約30分で入院は1~2日程度の負担の少ない手術ですが、術後に装置と電極が体の中で安定するまでの6~8週間程度は、激しい運動や急に姿勢を変えるなどは避けてください。それ以降は、普通に運動して問題ありません。趣味の登山や旅行などを楽しむこともできるでしょう。まれに植え込み部位周辺に違和感を感じることがありますが、植え込みをした後でも刺激装置を外すこともできます。植込み後は、定期的な診察を受け、刺激や薬の調整を行っていきます。刺激装置は、充電式と非充電式があり、非充電式の耐用年数は2~5年程度です。

ドクターからのメッセージ

田中 健一郎院長

脊椎刺激療法は、首から下の体の痛みに役立ちます。しかし、まったく痛みがなくなるわけではありません。痛くて眠ることもできなかった状態の緩和をめざせるなど、日常生活を楽にするための治療だと考えるといいでしょう。スマートフォンなどが高性能になったように、医療機器も進化しています。コントローラーにもセンサーが内蔵され、姿勢変化に応じて電気刺激を自動的に切り替えることも可能になりました。圧迫骨折手術も脊髄刺激療法も、生活の質の向上につながる点が一番の魅力。圧迫骨折は放置していると次々と椎体がつぶれてしまい、介護が必要になってしまうケースもありますので、早めに対処してほしいですね。