見逃されやすい甲状腺疾患は
専門の医師による適切な診断が重要
蒲田駅前やまだ内科糖尿病・甲状腺クリニック
(大田区/蒲田駅)
最終更新日:2026/10/01
- 保険診療
甲状腺の異常によって生じる疲労感、動悸、体重変化、発汗、むくみなどの症状は、更年期障害やストレスによる不調と非常に似ているため、見逃されやすい。しかし、バセドウ病や橋本病といった疾患は、早期に適切な診断と治療を行うことが極めて重要になる。「蒲田駅前やまだ内科糖尿病・甲状腺クリニック」の山田朋英院長は、甲状腺の専門家であり、東京大学医学部附属病院をはじめとする医療機関で20年にわたる勤務経験を持つ。「当院は、甲状腺を専門とする医師による診療や、院内迅速検査体制を整え、患者さんの不安に応えています」と語る山田院長に、甲状腺疾患の症状や検査、受診のタイミングなどについて、詳しく話を聞いた。
(取材日2026年9月11日)
目次
だるさや体重変化の裏に潜む甲状腺の不調。精密な診断と検査で早期発見・早期治療を
- Q甲状腺とは、どのような働きをする臓器なのでしょうか?
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A
▲広々とした清潔な検査室
甲状腺は首の真ん中、喉仏のすぐ下に位置する臓器です。重さは15〜20g、大きさは4〜5cmほどで、チョウが羽を広げた形で気管に張りつくように存在しています。普段の生活の中でその存在を自覚することはほとんどありませんが、全身の新陳代謝をコントロールする「甲状腺ホルモン」を分泌している非常に大切な器官です。このホルモンは体温や心拍数、エネルギー消費、体重の維持、気分の安定など、人が健やかに活動するための多様な働きを精密に調整しています。そのため、甲状腺ホルモンの分泌量が多すぎたり少なすぎたりすると、全身の代謝バランスが崩れ、体調や心身にさまざまな不調や変化が現れるようになります。
- Q甲状腺疾患にはどのようなものがありますか?
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A
▲甲状腺疾患をわかりやすく説明
代表的なものに、ホルモンが過剰になるバセドウ病と、不足する橋本病(慢性甲状腺炎)があります。バセドウ病は自己免疫の異常で生じ、若い女性に多く見られます。ホルモン過剰により代謝が異常亢進し、動悸、手の震え、疲れやすさ、不眠、多汗、下痢、体重減少などの甲状腺中毒症状を引き起こします。放置すると不整脈や心不全を招き、命に関わるため、専門の医師による薬物療法や丁寧なカウンセリングが欠かせません。一方、橋本病などに起因する甲状腺機能低下症では代謝が落ち、むくみ、寒がり、無気力、体重増加、月経不順などが起こります。いずれの疾患も放置せず早期に受診し、医師の指導のもと適切な治療を開始することが重要です。
- Q甲状腺疾患の診断では、どのような検査を行うのでしょうか?
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▲一人ひとりに合わせた診療をする山田院長
血中の甲状腺ホルモンや脳下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモンの濃度を測定する血液検査を行います。また、甲状腺の大きさや血流、腫れの有無、腫瘍を確認する甲状腺超音波(エコー)検査や、不整脈を調べる心電図検査を組み合わせて精密に診断を下します。バセドウ病ではTSH受容体抗体(TRAb)の有無、橋本病では甲状腺の自己抗体を確認します。一般的な医療機関では血液検査の結果が出るまで数日かかることが多いのですが、当院は院内迅速検査体制を構築しています。受診当日に主要なホルモン数値を把握できるため、不安が解消されるとともに、迅速に適切な治療方針を決定できる点が大きなメリットです。
- Q受診すべきタイミングや早期発見のメリットを教えてください。
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A
▲明るく清潔な検査室
健康診断で甲状腺の腫れや異常を指摘された方はもちろん、理由のない体重変化、長引く倦怠感、安静時の動悸や頻脈がある場合は、早めの受診をお勧めします。また、ご家族に甲状腺疾患の既往がある方や、心疾患・更年期障害・うつ病に似た症状でお悩みの方も一度ご相談ください。甲状腺の不調は自覚しにくく発見が遅れがちですが、早期発見・早期治療を行うことで、つらい日常生活の症状を速やかに改善できるかもしれません。さらに、心房細動や心不全、重大な不整脈といった将来の深刻な合併症を未然に防ぐことも望めます。少しでも不調や気になる変化を感じたら放置せず、専門のクリニックを受診してください。

